...そのつぎはぎ図面によって作ればいいのです...
海野十三 「人造人間の秘密」
...屋台はつぎはぎだらけの布でかこってある...
高見順 「いやな感じ」
...その破れは所どころ白い布でつぎはぎしてあった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...つぎはぎだらけの茶色をした帆が川風にはた/\動いた...
田山録弥 「船路」
...補綴(つぎはぎ)だらけの掛蒲団をかぶって寐ていた★...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...つぎはぎだらけの粗末極まる私の襯衣がきちんとたたまれて乱籠にはいっているのに...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...つぎはぎのモンペに足袋はだしもある...
永井荷風 「買出し」
...裏をつぎはぎしているものもある...
新渡戸稲造 「自警録」
...子供はつぎはぎだらけの蚊帳のなかで氣持ちよささうに眠つてゐる...
林芙美子 「うき草」
...浴衣(ゆかた)のつぎはぎで出来た蒲団ではあったが...
林芙美子 「清貧の書」
...つぎはぎだらけな着物をきていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...長屋中の女房が長雨に着古したつぎはぎの汚れた襦袢や腰巻や...
正岡容 「根津遊草」
...つぎはぎの模倣物をぶちまけるのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何の連絡もない・引用句でつぎはぎだらけの・ちんぷんかんな・わけのわからん警句をでっちあげているだけなのだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多少のつぎはぎはあるにしても...
山之口貘 「貧乏を売る」
...色の褪(さ)めたつぎはぎだらけの股引半纒(ももひきはんてん)に...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...そのときつぎはぎだらけの垢染(あかじ)みた袷(あわせ)がぶざまに紊(みだ)れて...
山本周五郎 「お繁」
...つぎはぎに引き摺り出された襤褸(ぼろ)のようなものだったにちがいない...
横光利一 「上海」
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