...舷(ふなべり)を乗り越して奔馬のような波頭がつぎつぎにすり抜けて行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...つぎに私は、友情と金銭の相互関係について、つぎに私は師弟の挨拶(あいさつ)について、つぎに私は兵隊について、いくらでも言えるのであるが、いますぐ牢(ろう)へいれられるのはやはりいやであるからこの辺で止す...
太宰治 「もの思う葦」
...それは被衣(かつぎ)のようなものを頭から被(かぶ)った女房姿でございましたが...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...・お留守しんかんとあふれる水を貰ふ・待つて待つて葉がちる葉がちる・あるくほかない草からぴよんと赤蛙□・つぎ/\にひらいてはちる壺の茶の花・秋の夜のどこかで三味線弾いてゐる・葉がちるばかりの...
種田山頭火 「其中日記」
...おつぎも珍(めづ)らし相(さう)にして南(みなみ)の女房(にようばう)の手(て)を覗(のぞ)いた...
長塚節 「土」
...作事奉行のつぎに監督権をもったお城大工...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...またビールを里子のコツプにつぎ...
林芙美子 「瀑布」
...ぶざまに継(つぎ)をあてたつぎだらけの古帷子(ふるかたびら)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...捜索船隊は次ぎつぎに失望を齎して帰って来る...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...おりかとおつぎは攻守聯合の形であつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ずいぶん變つた事が失つぎ早やに起ることは珍らしく無い...
三好十郎 「肌の匂い」
...つぎのとおりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ところが、そのつぎの朝、ニールスが浜べにいって、貝(かい)をひろっていますと、またもやガンたちが走ってきて、ガチョウの姿を見なかったかとたずねました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...滴りを含んだ石の刻みがつぎつぎに露われた...
横光利一 「旅愁」
...西華門院基子(もとこ)の侍女の卯木(うつぎ)とであった...
吉川英治 「私本太平記」
...なんの貢物(みつぎ)もせずに祭(まつり)をするとは太い神主(かんぬし)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――つぎには柴田権六(しばたごんろく)か...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あいつを慰さんでやろう」発議(ほつぎ)は...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索