...つぎの晩にも、わたしが芝居をやっていると、その学生は、また見にきてくれました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人形つかい」
...つぎにフランス、イタリア、オーストリア、ドイツを巡遊して、その人民の節倹を守り勉強して怠らざるを見て、かの諸国の富と力は、決して偶然に起こりたるにあらざるを知るに至れり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...つぎの大噴火(だいふんか)は...
今村明恒 「火山の話」
...つぎは広元入道の宅...
太宰治 「右大臣実朝」
...そのつぎがわたしでしたわ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...次の人は「しりつぎ」と答えて次へ廻す...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...』しかく陳じて神聖の神女は黒きかつぎ取る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自分(じぶん)は酷(ひど)く懶(ものう)いので何(なん)でもおつぎにさせて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...「其(そんな)こと云(ゆ)はねえつたつて打棄(うつちや)るもなあんめえな」おつぎは干渉(かんせふ)に過(す)ぎた勘次(かんじ)の注意(ちうい)が厭(いや)だと思(おも)ふよりも...
長塚節 「土」
...冷水(みず)をあいている口へつぎ込むことなど...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...洗ひざらしの鳴海(なるみ)の浴衣を前と後を切りかへて膝のあたりは目立ぬやうに小針のつぎ當...
樋口一葉 「にごりえ」
...つぎつぎの家庭的紛争に心を労していたといわれている...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...隠れた世界と交通することのできる人のみが常に傭われて仲つぎの任務には服したのであった...
柳田国男 「雪国の春」
...府立第一中學へはいる前に、家の沒落から、泣きベソを掻きながら横濱關内の商家へ丁稚にやられ、それを皮切りに、仲通りの南仲舍の少年活版工、小間物行商人、税關の倉掃除夫、港灣の埋立人夫の手傳ひ、海軍御用商人の小僧、そして十七、八歳の頃は、西戸部から保土ヶ谷の化學工場の建築場へ、煉瓦かつぎだの、水汲み仕事などに、わらぢで通つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...どこかに遠く――「卯木(うつぎ)……...
吉川英治 「私本太平記」
...お世嗣(よつぎ)ですのよ」「おかしなもんだな...
吉川英治 「平の将門」
...さしてありもしない私財を長い間つぎこんで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...秋づきしもののけはひにひとのいふ土用なかばの風は吹くなりうす青みさしわたりたる土用明けの日ざしは深し窓下の草に園の花つぎつぎに秋に咲き移るこのごろの日の靜けかりけり畑なかの小路を行くとゆくりなく見つつかなしき天の河かもうるほふとおもへる衣(きぬ)の裾かけてほこりはあがる月夜の路に野末なる三島の町のあげ花火月夜のそらに散りて消ゆなり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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