...透明碗の外から中へつきたて...
海野十三 「海底都市」
...ぷすりと赤土(あかつち)の丘の腹につきたてた...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...膝に握り拳をつきたてて肩を張ったり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...高さに応(おう)じて末(すゑ)を広(ひろ)く雪にて櫓(やぐら)を築立(つきたて)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...嚴な檢使の面前で判官樣がいざ短刀をとつて腹につきたてやうとする前頻りに國家老大星由良之助の來着を待つて『由良之助は未だ來ぬか』と問ふと力彌は花道の向ふをのぞいて悲しげに『いまだ參上仕りませぬ』と主君に申上る其切ない場面であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼の焦らだった気持をつつきたてた...
徳永直 「冬枯れ」
...その麦束を一束取って地べたにつきたてて...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...つきたてのもちみたいに手の外に手足がぐんにゃりとぶらさがった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...急ごしらえの築立竈(つきたてかまど)の下へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...筋槍をつきたてながらくすくす笑っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...つむをおつきたてになるでしょう...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...ためしに針をつきたてて見たりしたのを覚えてゐる...
北條民雄 「発病」
...貪欲(どんよく)にも鼠どもはちょいちょい鋭い牙(きば)を私の指につきたてた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...自ら刀を抜いてその身につきたてた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...少しもためらわずに剣をその身につきたてた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...カトーのように剣をつきたてるよりはむしろソクラテスのように毒を仰ぐだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その脾腹(ひばら)へうしろ抱きに脇差(わきざし)をつきたてていたのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あわや身につきたてようとしたときである...
吉川英治 「神州天馬侠」
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