...ついでながら申しますが...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...乍序(ついでながら)『ほととぎす』につき一寸愚見申述候間御参考被下度候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...ついでながら師匠東雲師の家の跡のことをいって置きましょう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ついでながら、筆者はその時分のお虎子(まる)がどんなものであったかを知らない...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ついでながら、自分のような門外漢がこの講座のこの特殊項目に筆を染めるという僣越(せんえつ)をあえてするに至った因縁について一言しておきたいと思う...
寺田寅彦 「映画芸術」
...ついでながらこのガルボという女はどこか小でまりの花の趣もあると思うがこの点もいかがや...
寺田寅彦 「柿の種」
...ついでながら、切り立ての鋏穴の縁辺は截然(せつぜん)として角立(かどだ)っているが、揉(も)んで拡がった穴の周囲は毛端立(けばだ)ってぼやけあるいは捲くれて、多少の手垢(てあか)や脂汗(あぶらあせ)に汚れている...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...ついでながら、桿状菌(かんじょうきん)バクテリアの語源がギリシア語のステッキであるのはちょっとおもしろい...
寺田寅彦 「ステッキ」
...ついでながらいって置く...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そのおりついでながら奥へ行って細君に挨拶(あいさつ)をしてしばらく話したが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ついでながら想像を逞(たくま)しゅうして見た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...(ついでながら言っておくが...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...殺された「二賊首」というのは――ついでながら...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...詳しくは同署へお問い合わせ下されたく、その前に、島田家の北隅にある物置に昨夜より気の毒な男がとじこめられおり候につき大至急解放いたしやり下され度候、ついでながら、これより安田銀行に赴き、島田の預金はすべて引き出しおき申すべく候につき同人によろしくお伝え下されたく、同人は役にもたたぬ古(ふる)帳面を火傷(やけど)をしてまでにぎりつめおりしこと気の毒にたえず候、島田の所有せし現金は、いずれ公共事業のため適当に処置仕(つかまつ)るべく、勝手ながら処分かたご一任下されたく候、いずれ近々別様の方法にて、別の場所にてお目にかかり申すべく候、甲刑事は目下小生と同乗昨夜の物語りをして笑いおり候、最後に一言いたしおきたき儀は、小生らは決して善良なる市民に迷惑を及ぼすことはいたさず候につきご安心被下度(くだされたく)候、まずは取り急ぎ要用のみ...
平林初之輔 「祭の夜」
...ついでながらこれを巻末に記すのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ついでながら、ここに同目録で私が新和名を下した海藻は次の品々であったことを紹介しておこう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ついでながら、近世和歌史についても一言いっておきたいことがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...ついでながら、魚住君はたしか飾磨かもう少し東の方の出身であった...
柳田国男 「故郷七十年」
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