...ちりぢりに別れゆくのである...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...間もなく仲間割れでちりぢりに分裂し...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...日本の軍隊は武器もなく南の島や密林に飢えと病気でちりぢりとなり石油を失った艦船は島蔭にかくれて動けず国民全部は炎の雨を浴びほうだいファシストたちは戦争をやめる術(すべ)さえ知らぬ...
峠三吉 「原爆詩集」
...ちりぢりに流れ行く手は...
直木三十五 「南国太平記」
...御維新になつてからはそれらの人はみんなちりぢりばらばらになり...
中勘助 「銀の匙」
...その前後に神尾に召使われたものは散々(ちりぢり)になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...散々(ちりぢり)バラバラ逃げ去ってしまったということでございますね...
中里介山 「大菩薩峠」
...一時に破られて散々(ちりぢり)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから二人でちりぢりになつても...
林芙美子 「朝夕」
...たちまち門の外にちりぢりに散ってしまった...
水上滝太郎 「果樹」
...散々(ちりぢり)に参りましょう」約束して...
吉川英治 「黒田如水」
...生不動一(ひと)まきが散々(ちりぢり)ばらばらになるような大変が起ったのでごぜえます」と二人が酒を酌みながら...
吉川英治 「剣難女難」
...家来どもは家来どもで、ちりぢりに、好きな道を選んで帰れと、そのおつもりでいらっしゃる」唖然(あぜん)として、一同は、そのままとにかく朝を待った...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかにせん皆ちりぢりに...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのちりぢりなものを...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちりぢりにお別れ遊ばした後...
吉川英治 「源頼朝」
...やがて散々(ちりぢり)になって来る賊を見ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...七時になるとプラスビイユの連中はアンリ・マルタン街の方へ散々(ちりぢり)になった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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