...かたきのちりぢりになりたるを...
太宰治 「右大臣実朝」
...銭十一文のちりぢりにならぬうち...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私達兄弟はちりぢりになっていた...
豊島与志雄 「黒点」
...これらの一味の者が散々(ちりぢり)になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その前後に神尾に召使われたものは散々(ちりぢり)になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...學生生活を離れて遠くにちりぢりになつてゆく一抹の淋しさが...
林芙美子 「就職」
...上空から遊撃隊がちりぢりにわかれたのを見て...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あるときはちりぢりとなって...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...ちりぢりにありますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ケンカする人たちはめいめいちりぢりだし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...鼠は浜に引上げられて皆ちりぢりに遁(に)げうせ...
柳田国男 「海上の道」
...人数はいたずらにちりぢりになる...
吉川英治 「江戸三国志」
...やがてちりぢりに味方の将士も彼のあとを慕って追いついて来たが...
吉川英治 「三国志」
...ちりぢり泣く泣く...
吉川英治 「私本太平記」
...祈祷(きとう)にでたものはちりぢりばらばら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...凱歌(がいか)の陣(じん)に見物されながら、ちりぢりに、あとの生活のあてもなく、落ち別れてゆく人々の姿と心はさまざまだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちりぢりに外へ働きに出されていた妹たちも母の膝下に帰り...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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