...ちりぢりに何処かへ立ち退(の)いてしまふし...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...ちりぢりにとび散ってしまいました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...またちりぢりに乱れ流れた...
梅崎春生 「狂い凧」
...ちりぢりにわかれて...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...御維新になつてからはそれらの人はみんなちりぢりばらばらになり...
中勘助 「銀の匙」
...そして今ではお互はちりぢりばらばらになって...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...浴客たちの一座はちりぢりになった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ちりぢりにありますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ケンカする人たちはめいめいちりぢりだし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なるたけちりぢりに分れてゆけよ」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...ちりぢりになって逃げ走った...
吉川英治 「三国志」
...みなちりぢりに里へおりて...
吉川英治 「三国志」
...やがてちりぢり軍を解き...
吉川英治 「私本太平記」
...童や老人は、ちりぢりに、どこへともなく落ちて行き、そしてあとの三百人ほどな屈強だけは、いつのまにか具足、よろい、頬当(ほおあて)までして弓(ゆみ)の弦(つる)など調べていた...
吉川英治 「私本太平記」
...その遠方此方(おちこち)を、嘉治さん、Oさん、社長さん、悟空子、権宮司さんなど、影ちりぢりに、佇んだり、腰かけたり、うそぶいたり、しばらくはただ海潮音と松風の暗い中に、黙りあっているだけのこと...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ちりぢりにお別れ遊ばした後...
吉川英治 「源頼朝」
...ちりぢりに帰る群衆のうちで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...皆ちりぢりにそこを去ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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