...浪の音 時に千鳥の声 ちりりりちりちり...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...川の空をちりちりと銀の鋏(はさみ)をつかうように...
芥川龍之介 「老年」
...金色にちりちりまいて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...人は声なくして、ただ、ちりちりと、蝋燭(ろうそく)の涙(なんだ)白く散る...
泉鏡花 「歌行燈」
...ちりちりちりちりン...
海野十三 「海底都市」
...欝金香(うつこんかう)の花ちりちりと...
大手拓次 「藍色の蟇」
...ちりちりと横に並んではしつてゐた...
太宰治 「陰火」
...額の両端から小さい波がちりちりと起り...
太宰治 「玩具」
...」暫くたってから珮環(おびだま)の音がちりちりと近くに聞えて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...ちりちりぱっとくくりをつけて...
寺田寅彦 「二科狂想行進曲」
...ある日のこと私がまたひとり自習室にとぢこもつて思ひ悩んでるときにふとぽくぽくちりちりいふぽつくりの音がきこえた...
中勘助 「銀の匙」
...五十三お節句がすぎると間もなくお父様がなくなつたためにおちやんはその当座しばらくこなかつたがある晩不意にまたぽくぽくちりちりとぽつくりの音をさせて遊びにきた...
中勘助 「銀の匙」
...枯れてちりちりに銹びた色をしてゐた...
林芙美子 「濡れた葦」
...それがちりちりと迫った...
原民喜 「青空の梯子」
...あはれ罪なき身ひとつを枝葉ちりちりの不運に...
樋口一葉 「琴の音」
...はるばる吹きおろして来る風は野の草や木をちりちりと慄(ちぢ)ませていた...
本庄陸男 「石狩川」
...川波がちりちりと揺れてくだけていた...
本庄陸男 「石狩川」
...乾ききッている木の葉がちりちり焼け出している...
吉川英治 「三国志」
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