...爺さんが蓋をとつたまま置きつぱなしにしておいた熬し入れの小壺に戯れかからうとしました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...喜平の眼はその小壺の上に落ちました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...俺はこの小壺のお蔭で出世するかも知れないぞ」喜平はまたかうも思ひました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...「小壺とおつしやるのは...
薄田泣菫 「小壺狩」
...佐渡守は瀬戸の小壺などよりも...
薄田泣菫 「小壺狩」
...小壺のことはすつかり忘れてしまひました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...喜平に忘れられた小壺は...
薄田泣菫 「小壺狩」
...あらためて小壺を手に取り上げました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...この小壺はこのまま御納戸に留めおかれますやうに」さき方から忠興の様子をぢつと見てゐた佐渡守は口を出しました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...小壺に吸ひ付けられた二つの眼を引きちぎるやうに離して...
薄田泣菫 「小壺狩」
...瀬戸の小壺は遺言によつて...
薄田泣菫 「小壺狩」
...二重箱のなかから小壺を取り出して見ました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...ささやかな紙の障子はゆるがぬ日に耀き渡りマジョリカの小壺に差した三月の花白いナーシサス...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...水甕(みずがめ)、酒甕、大壺、小壺、鉢、土瓶、急須、茶碗、徳利、花立(はなたて)、湯呑(ゆのみ)、皿、擂鉢(すりばち)、植木鉢、水注(みずつぎ)等々々...
柳宗悦 「日田の皿山」
...「ありがとうございました」劉備青年は、錫の小壺を、両掌(りょうて)に持って、やがて岸を離れてゆく船の影を拝んでいた...
吉川英治 「三国志」
...番人に頼んでひと桶(おけ)清水を汲(く)んできます」「…………」母は眼をまるくしたまま錫の小壺を見つめて...
吉川英治 「三国志」
...小壺(こつぼ)ノ浦で...
吉川英治 「私本太平記」
...まもなく信濃は小壺を退がって...
吉川英治 「私本太平記」
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