...ちらほらとほのめいているのを...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...はるか向こうを見ると山から木材や薪炭(しんたん)を積みおろして来た馬橇(ばそり)がちらほらと動いていて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...境内(けいだい)にちらほらとある...
泉鏡花 「縁結び」
...市民的に宏大な広間(ホウル)に用のなさそうな人影がちらほら動いて...
谷譲次 「踊る地平線」
...或は一日遊びの浴客がちらほら歩いてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...夜は早くからぐつすりと寝た、そして夢を見た!・月が照らしてくれるみちをもどらう・月かげのまんなかをもどる・まるい月のぼる葉のない枝(改作再録)・さらさらささのゆきあかりして(追加)改作・どこかそこらにみそつちよがゐるくもり二月十二日天地清明にして、雪花ちらほら...
種田山頭火 「其中日記」
...人がちらほらしますので...
豊島与志雄 「女と帽子」
...百姓(ひやくしやう)がちらほらと動(うご)いて麥(むぎ)を蒔(ま)くべき土(つち)が清潔(せいけつ)に耕(たがや)されつゝある...
長塚節 「土」
...眼下の町々にちらほら灯りが瞬き始め...
長與善郎 「青銅の基督」
...会場から逃げた人がちらほら歩いている...
夏目漱石 「三四郎」
...もうちらほらになったから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ちらほら雪が降りはじめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...龍膽(りんだう)の花がちらほらと小さな顏を出してゐる...
堀辰雄 「山日記 その二」
...そのうち向うからちらほらとやつてくる人々の中に...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...ちらほら人が通り過ぎる...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...往き来の人がちらほらみえはじめ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まだ飾瓦斯(かざりがす)も飾提灯(かざりぢやうちん)の灯(ひ)もちらほらよりついて居ない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ちらほらと、廻廊や広庭には人影もあるいていた...
吉川英治 「親鸞」
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