...浅黄縮緬(あさぎちりめん)がちらちらしているんだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ちらちらと来ては山の腹を後(しりえ)に走る...
泉鏡花 「婦系図」
...空からはちらちら粉雪が降つて來た...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...細かい粉雪でもちらちら降りかからうとするこの頃の模様を見ては...
薄田泣菫 「独楽園」
...ちらちらはしり讀みするのであつた...
太宰治 「猿面冠者」
...」雪がちらちら降りはじめていました...
太宰治 「女類」
...日の暮れかたからちらちらしはじめ間もなくおおきい牡丹雪(ぼたんゆき)にかわり三寸くらい積ったころ...
太宰治 「ロマネスク」
...彼はその印象をちらちらさしながら勘定のことを考へた...
田中貢太郎 「青い紐」
...それが青味だつて吹いて来る風に胡蝶のやうにちらちらと散つた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...その障子には黄色な陽光がからまって生物のようにちらちらと動いていた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...いつのまに取り出されたのか懐中電灯の光りが、ちらちらと、足許をてらしました...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...最初はちらちらと遠くに青いスパークが見え...
豊島与志雄 「微笑」
...大きな黒い瞳の上にはちらちらと揺れる輝きがあった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...ちらちらしながら...
夏目漱石 「永日小品」
...興奮した彼女の頭をちらちら刺戟(しげき)するので...
夏目漱石 「明暗」
...蛤はまた舌べろをちらちらと赤くもえいづる...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...その白い灯がちらちらする...
山川方夫 「昼の花火」
...ちらちらと手燭(てしょく)の揺れるのが見えた...
山本周五郎 「風流太平記」
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