...小川は礫(こいし)の上をちょろちょろと流れ...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...鼠(ねずみ)がちょろちょろと出て来ました...
宇野浩二 「でたらめ経」
...棚の上の鼠はちょろちょろと逃げて行ってしまいましたので...
宇野浩二 「でたらめ経」
...ちょろちょろと何か相談し合うような恰好(かっこう)で歩いて来ました...
宇野浩二 「でたらめ経」
...小さな女中がまたちょろちょろと現われて板の間に膝をついた...
梅崎春生 「風宴」
...長海松(ながみる)の先端が三四本縺(もつ)れたようにちょろちょろと這い出ていた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...その雪汁がちょろちょろと方々で流れた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...耳朶(みみたぶ)をちょろちょろとくすぐりながら通るのは...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...それはちょろちょろと細かったり...
田畑修一郎 「石ころ路」
...またちょろちょろと泳ぐ……...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...白衣のものがちょろちょろと走り出して来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その黒い幹をちょろちょろと栗鼠(りす)が長く太った尾を揺(ふ)って...
夏目漱石 「永日小品」
...只春の波のちょろちょろと磯を洗う端だけが際限なく長い一条の白布と見える...
夏目漱石 「幻影の盾」
...今宵もちょろちょろと火を燃していた...
本庄陸男 「石狩川」
...ちょろちょろと燃える炉火を間にして...
本庄陸男 「石狩川」
...噴水が舌のようにちょろちょろと上っていた...
横光利一 「上海」
...ちょろちょろと水のせせらぐ小溝(こみぞ)の縁(へり)にしゃがみあって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...丁度そうした崖に近い所にちょろちょろと水が流れ落ちていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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