...きらをかざり美々しき行列をしたがえて引きもきらずに御ちゃくとう(着到)なされますので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...着到(ちゃくとう)の太鼓打込みてより一日の興行済むまでは厳冬も羽織を着ず部屋にても巻莨(まきタバコ)を遠慮し作者部屋へ座元(ざもと)もしくは来客の方々見ゆれば叮嚀に茶を汲みて出しその草履(ぞうり)を揃へまた立作者(たてさくしゃ)出頭(しゅっとう)の折はその羽織をたたみ食事の給仕をなし始終つき添ひ働くなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...間もなく歌六が下りてくるとすぐ花やかに芝居がかりの着倒(ちゃくとう)の囃子が起って...
正岡容 「小説 圓朝」
...他国人が大いに笑いちゃっちゃむちゃくとは何の事じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...いくらちっちゃくとも親父の息子だ...
三好十郎 「樹氷」
...一番にはせ参じ着到(ちゃくとう)につき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...多くの兵学者(へいがくしゃ)や武芸者(ぶげいしゃ)の名をしるした着到帳(ちゃくとうちょう)をくりひろげた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...剣道部(けんどうぶ)の着到順(ちゃくとうじゅん)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...参陣者の姓名を着到帳(ちゃくとうちょう)に記させた...
吉川英治 「新書太閤記」
...着到(ちゃくとう)の将士は...
吉川英治 「新書太閤記」
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