...引張るとちぎれるような物も...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...(残念だ! もう一歩というところで――)川上の腸(はらわた)はちぎれるようであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ちぎれるばかりに尾をふった...
海野十三 「恐竜島」
...わが脚のちぎれるのも厭はないで...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...蛍光を発して夜の都の空をかける風に指がちぎれ 鼻がとびさる虹のように 蛍光が夜の都の空に散る風に首がもげ 脚がちぎれる風にからだが溶けてしまう蛾が一匹死んでしまった...
竹内浩三 「空をかける」
...『ひびあかぎれに指のさきちぎれるようにて』と云う―――あれに暗示を受けたせいか...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...ちぎれるように感じられます...
土田耕平 「峠」
...遂にちぎれるのであった...
中谷宇吉郎 「雪」
...首がちぎれるまでやめなかった...
久生十蘭 「だいこん」
...頬のちぎれるほど寒い烈風にさらされながら...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...」彼の細い肚は引きちぎれるやうに細くくびれてしまつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...朝の風が耳がちぎれるように寒かったけれど...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ちぎれる程伊達卷の喰ひ込んだ後姿を見せて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...子どもらばかりボートの中へはなしてやってお母さんが狂気のやうにキスを送りお父さんがかなしいのをじっとこらえてまっすぐに立ってゐるなどとてももう腸もちぎれるやうでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その四角な大きな肉を試してみ給え箸(はし)で自由にちぎれるよ...
村井弦斎 「食道楽」
...どうもこのお芋は堅くって困ります」お登和「イイエ里芋も箸でちぎれるようにしなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...腸(はらわた)のちぎれるような思いだった...
吉川英治 「私本太平記」
...采配(さいはい)をちぎれるばかりにふって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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