...そこにはただ円天井(まるてんじょう)から吊るされたランプがあるだけだった...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...荒削りに砂岩を刻んだ円柱...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...わたしの夢ははなはだ円(まど)かであった...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...ただ円柱(えんちゅう)がより集まって...
海野十三 「三十年後の世界」
...そのりっぱな部屋のまん中に大きなだ円形のテーブルがおかれ...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...それは針金の網に包んだ円(まる)い笠に被(おお)われたもので...
田中貢太郎 「蟇の血」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...小船の苫屋根(とまやね)は竹で編んだ円頂で黒くすすけている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...甚だ円滑に不良(?)従業員だけをピックアップして...
戸坂潤 「社会時評」
...上にはヴァル・ド・グラースの黒ずんだ円屋根の鉛の頭がそびえている...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...大切でも何でもないただ円い玉...
豊島与志雄 「童貞」
...頬の赤い黒目の澄んだ円顔に映り...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...その黒ずんだ円(えん)の四方が暈(ぼか)されたように輝いて...
夏目漱石 「行人」
...蒲(がま)で編んだ円座(えんざ)が置いてある...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...健康に赤らんだ円い顔で...
横光利一 「夜の靴」
...下には海に沈んだ円石(まろいし)が浅瀬の水を透(とほ)して亀(かめ)の甲のやうに並んでゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ただ円山の鉱泉場のみは今も面かげを残せど...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...少々しまりのゆるんだ円椅子を奨めて...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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