...だんだん軟化致し始めました...
芥川龍之介 「疑惑」
...だんだんはっきりして来た...
海野十三 「火星兵団」
...兵児帯はだんだん短くなつて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...いまにだんだん私ひとりをすきにおなりでしょう...
太宰治 「斜陽」
...そのために吾々はだんだんに鈍になり気永くなってしまったのであろう...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...そうして自分の生涯に決定的な影響を及ぼしたと考えらるるような旧師や旧友がだんだんに亡くなって行く...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...自分だけがだんだん彼女(かのじょ)に近づいて行くのを見て...
夏目漱石 「行人」
...だんだん、円は小さく近く、そして早くまわって来ます...
新美南吉 「赤とんぼ」
...せつせと働いてだんだん年をとり...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...だんだん小圓太に文楽師匠という存在が...
正岡容 「小説 圓朝」
...だんだん枝葉が枯れてゆきませば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そのときは僕は海をぐんぐんわたってこっちへ来たけれども来る途中(とちゅう)でだんだんかけるのをやめてそれから丁度五日目にここも通ったよ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...さてだんだん夜も更(ふ)けましたので会長さんが立って...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...だんだんわかつて來た...
三好十郎 「肌の匂い」
...すきなだけ女を見ておればだんだん平常の餓えがちなものを埋めるような気がした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...人生の煩いとなるもろもろの欲望や心配をだんだんに弱め鈍らせていることこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのころからだんだんと形が変って...
柳田国男 「故郷七十年」
...だんだん頭が悪くなるんだとか...
横光利一 「旅愁」
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