...なんといっても雄弁会口調ながら友人たちの声援と敵側の野次の入りみだれる喧騒にも臆せず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その手は丘をひきよせてみだれる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...すべてしろいもののなかにかくれふしてゆく僧形(そうぎやう)のばらの花、ただれる憂欝、くされ とけてながれる悩乱の花束、美貌の情欲、くろぐろとけむる叡智(えいち)の犬、わたしの両手はくさりにつながれ、ほそいうめきをたててゐる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...これはならぬと、あわてて膝を固くして、うなだれると、意気地が無いと言って叱られる...
太宰治 「一燈」
...うなだれるかわりに理想を白眼(にらん)で昂々然と鋪道を闊歩し...
谷譲次 「踊る地平線」
...・ここでもそこでも馬を叱りつつ田植いそがしい・叱つても叱られても動かない馬でさみだれる・人がきて蠅がきて賑やかなゆふべ・どうにもならない人間が雨を観る・負うて曳いて抱いてそして魚を売りあるく(彼女を見よ)六月廿六日梅雨曇...
種田山頭火 「其中日記」
...だめです」キシさんがうなだれると...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...世のくだれるをなげきて一道の光を起さんと志すものが...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...不幸や悲惨の前に無力に首をうなだれる吉田ではなかった...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...なんのつもりでこんな装束をし、小夜更けの庭先なぞへ出て来たのかとたずねると、「あなたはご存じなかったでしょうが、妹めはとんだ猫かぶりで、評判どおり、谷戸の貧郷士を呼びこみ、抱きつくやら、しなだれるやら、さんざんな放埓をするのです...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...この夜明けに 幾万の眼をひらく子らは 甍に重なる甍を跨がり 海へなだれる起伏の昏い涯を馳つて 彼等その生長の日々に何を歓び歌ふであらうか...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...すこし首をうなだれるようにして歩いてゆく...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...――それがどうしたつて言ふの?弟 (三畳に坐つたまゝ)畜生が! 畜生が! ち、ち、ち、畜生が!杉山、どうしたのか、急にうなだれる...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...やがてグッタリとうなだれると床の上にペタリと坐り込んだ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...シッカリ閉じた両眼から涙をハラハラと流してうなだれると...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...力なくうなだれるばかりであった...
夢野久作 「老巡査」
...家の衰えみだれるを見る子は悲しむ...
吉川英治 「三国志」
...みだれるなよ」妻へも...
吉川英治 「新書太閤記」
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