...けれども、だれもかれも、皇帝のまねをして、「たいへんおきれいなものでございます」と、申しました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「はだかの王さま」
...それは他の二十三名の乗組員だれもの想いでもあった...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...だいいち、あの島へ、船を出せとおっしゃっても、みんな、こわがっておりますから、だれも、しょうちいたしますまい...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...なにをしようと、だれも、じゃまをするものはない...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...あたりを見まわしてだれもいないことをたしかめると...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...だれもその人をうたがわなかったのです...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...だれも来ていないじゃないか...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...だれも手をつけずに現在のままにしておいて欲しいと急いだ氣もちになつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...しかし今までのところまだだれもこの現象の成因について説明を試みた人はない...
寺田寅彦 「備忘録」
...そうして実はそういう場合にのみ通例考えられているような「因果」という言葉が始めて独立な存在理由を有するということには今までおそらくだれも気がつかなかったのではないか...
寺田寅彦 「野球時代」
...だれもそれについてなんとも言わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女以外のだれもそれに気づかなかったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...だれも長くはいないんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あのろうかのついた美しい船の白鳥号を見たことはないか――だれもそれを見た者はなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...それはだれも知らない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...外にだれもいず一人で女が寝ていたのに安心した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だれも音楽などに夢中になった姿で夜を明かした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのご一同がどこにいる?」「えッ」竹童(ちくどう)は始めてあたりを見まわし、「おや? もう子(ね)の刻(こく)が過ぎたのかしら、伊那丸(いなまる)さまもお見えにならず、忍剣(にんけん)さまも、……蔦之助(つたのすけ)さまもおかしいなあ、だれもいないや...
吉川英治 「神州天馬侠」
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