...昌作は倦怠相(けだるさう)に胡坐(あぐら)をかく...
石川啄木 「鳥影」
...ひだるさにのめりさうでも...
泉鏡花 「遺稿」
...とよ子は手まわりの用事にもけだるさを見せていたが...
「草藪」
...ホームズをけだるさの極地から飽くなき活力へと導くのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...医科は「薄さんに頼んだるさかい」と...
直木三十五 「死までを語る」
...だるさというか)は堪えがたいものになって来た...
中島敦 「環礁」
...だるさといふか)は堪へ難いものになつて来た...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...一時(じ)はぶら/\と懶相(だるさう)な蒼(あを)い顏(かほ)もして居(ゐ)たが...
長塚節 「土」
...さもだるさうに疲れきつて...
萩原朔太郎 「宿命」
...ひだるさより、いとしさが先に立つというのは、おかしなことだ」首を振り振り、塩をなめて水を飲み、行灯の前に坐って、ねずみの番をしながら、とうとう夜を明かしてしまった...
久生十蘭 「奥の海」
...生の愉しさ? それは単に病気そのもののけだるさ...
堀辰雄 「菜穂子」
...体の倦怠(だるさ)...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...東洋の蒸暑いけだるさを送ってくるこの都会を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...浴後のこころよいけだるさが全身にひろがって...
山本周五郎 「新潮記」
...こころよいけだるさに包まれ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...顔のむくみも、いっこう退かないし、全身のだるさも、気が張っていた間はまだしも、山へかくれてからは、わが身をさえ、持て余すばかりだった...
吉川英治 「平の将門」
...気(け)だるさのあまり動いてみたまでで...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...全身(ぜんしん)のひだるさには勝(か)てなかつた...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
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