...だるい身体を起し...
梅崎春生 「黄色い日日」
...私はだるい体を起した...
梅崎春生 「風宴」
...それはのそりのそりと歩く重だるいような跫音(あしおと)であった...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
......
種田山頭火 「行乞記」
...何かの合図かだるい戯れかのように...
豊島与志雄 「霧の中」
...倦怠(だるい)のを通り越して重い...
夏目漱石 「坑夫」
...ひだるい足どりで歩いて歩いて行つた路は...
原民喜 「小さな村」
...ひだるい膝は前にずんのめりさうだつた...
原民喜 「火の唇」
...総監の立ち去る前のまだるい七...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...けだるい雰囲気にぴったりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...其は背すぢが始終耐らなくかゆくてだるいのである...
村山槐多 「悪魔の舌」
...うっすりと目をあけた女は、だるい声で、「おかえりなさいまし...
室生犀星 「香爐を盗む」
...それから忠利が「足がだるい」と言った...
森鴎外 「阿部一族」
...躯(からだ)がぬけるようにだるいとかいったふうに...
山本周五郎 「おばな沢」
...だるいような感じにおそわれたのであった...
山本周五郎 「花も刀も」
...あまだるいような呻(うめ)き声が...
山本周五郎 「へちまの木」
...一日も早く帰りたい――師の房の顔を見たい――友の声も浴びたい――と矢も楯(たて)もなく立ってきた彼の気持が、この深夜をも、ひた向きに、京へと足を急がせてきたのであったが、無理だった、体に微熱があるせいか、脚がだるい、鼻のしんが風に痛む立ちどまれば、風は、裾を吹いて、よけいに悪寒(おかん)がしてくるし、果ては、坐ってしまいたくさえなる...
吉川英治 「親鸞」
...年景の気(け)だるい神経はなぐさまないのである...
吉川英治 「親鸞」
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