...入(いれ)ものが小さき故に、それが希望(のぞみ)を満しますに、手間の入(い)ること、何ともまだるい...
泉鏡花 「海神別荘」
...ぶらぶら歩けばかえって体はだるい...
伊藤左千夫 「春の潮」
...彼の身体のだるい状態とぼんやり重なっていた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...だるい喪失感になやまされ続けて来たのでした...
太宰治 「人間失格」
...彼はだるい体の向を又変へた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...だるいからすこし散策する(この程度の病気を持つてゐることは...
種田山頭火 「其中日記」
...過ぎ去ると共にすべてはけだるい一様な調子の中にのみこまれ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...けだるい脚が一種の圧迫を受けて疼痛(とうつう)を感じてきたのは...
田山花袋 「一兵卒」
...けだるいがっかりした身を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息をするのもひだるいやうな...
原民喜 「鎮魂歌」
...ひだるい山の上の空を眺めることがあった...
原民喜 「遥かな旅」
...どちらかと云ふとまだるい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...けだるい雰囲気にぴったりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...さきのだるい声がぜいぜい続いたのである...
室生犀星 「幻影の都市」
...さぞ私のように足がだるいだろうと思って言った...
室生犀星 「幼年時代」
...急に背中がだるいような気持ち...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...だるいような感じにおそわれたのであった...
山本周五郎 「花も刀も」
...お父上から見たらお目だるいかもしれませぬが...
吉川英治 「私本太平記」
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