...入(いれ)ものが小さき故に、それが希望(のぞみ)を満しますに、手間の入(い)ること、何ともまだるい...
泉鏡花 「海神別荘」
...ぶらぶら歩けばかえって体はだるい...
伊藤左千夫 「春の潮」
...けだるい四肢(しし)の節々(ふしぶし)に幽(かす)かに響いて来る...
梅崎春生 「日の果て」
...だるい喪失感になやまされ続けて来たのでした...
太宰治 「人間失格」
...あの夜のことを、いま思ひ出しても、へんに、だるい...
太宰治 「富嶽百景」
...それはのそりのそりと歩く重だるいやうな足音であつた...
田中貢太郎 「雨夜詞」
...その様子と来たら、いかにもだるい、当てが外れたといった風で、何もかもつまらん、下らん、月並みだといわんばかりの顔をしている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そのために足がだるい...
豊島与志雄 「足」
...関節の一つ一つがほごれたようにだるい...
中島敦 「環礁」
...ひだるい私は滅多に出歩かなかつた...
原民喜 「小さな村」
...ひだるい腹では斬りにくかろう...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...昭和十四年二月二月一日(水曜)昨夜百間随筆二冊読んじまったから眼がだるい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...暑いし、だるいし、嫌だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...するとしかし夫人は、すばやくこの思い出から身をそむけて、シュピネル氏がいそいそと伸べてくれる雲の褥に、だるい、高められた気持で安らうのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...すこしだるいようでしょう? 今は誰でもそういう疲労感があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...足はだるいし、眼はいまにもくっつきそうである...
山本周五郎 「季節のない街」
...あまだるいような呻(うめ)き声が...
山本周五郎 「へちまの木」
...お父上から見たらお目だるいかもしれませぬが...
吉川英治 「私本太平記」
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