...いくらだますものがいてもだれ一人だまされるものがなかつたとしたら今度のような戦争は成り立たなかつたにちがいないのである...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...つまりだますものだけでは戦争は起らない...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...酒の人をだますことが多い...
井上円了 「おばけの正体」
...怪塔王が僕たちをだますためにやったのだと思います...
海野十三 「怪塔王」
...物いえば四方の壁にこだまするかと思われる広間には...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...君をだますつもりではなく...
太宰治 「パンドラの匣」
...島村君をいい加減にだますようだったら承知しないぞと...
豊島与志雄 「立枯れ」
...こうしてあなたは自分では知らずにみんなをだます結果になるのです...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...――猪之さんが一緒に逃げようと言つても、――お師匠樣はお前だけ勝手にお逃げ、私は人殺なんかした覺えなんか無いんだから、何處へ出たつて申開きが立つよ、人の言ふことを勝手に惡い方に取つたお前が惡いぢやないか――といふと、猪之さんは、阿魔(あま)ツ、俺をだます氣か、とお勝手から出刄庖丁を持つて來て――」少女は思ひ出したやうに、大きい聲を立てゝ泣き出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...特に胴元をだます新式の罠になる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...馬鹿な濁声が馬鹿に空々しく樹々の梢にこだまするだけだつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...こだまする往来を通って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...人をだますような事は出来ない...
室生犀星 「陶古の女人」
...女房をだますつもりではなかったのであるが...
山之口貘 「貧乏を売る」
...山に谷にこだまする...
山本周五郎 「山彦乙女」
...こだまする人々の声を聞いては...
吉川英治 「三国志」
...だまされてゐるのが遊びなかなかにだますおまへの手の巧さ水鶏啼(くひなな)く夜の酒の味けだしそれは人生の夕明りみたいな近世花街の小戯...
吉川英治 「私本太平記」
...女をだますでしょ」「――待てよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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