例文・使い方一覧でみる「だつ」の意味

...多聞を愛するディレツタントへ一棒を加へたものだつたかも知れない...
芥川龍之介「僻見」

...我々だつて、何時でも逢坂を糞味噌に貶（けな）してゐるが、底の底を割つてみれば彼奴と同じぢやないか？　下の者には何も遠慮をする必要がない... 我々だつて、何時でも逢坂を糞味噌に貶してゐるが、底の底を割つてみれば彼奴と同じぢやないか？　下の者には何も遠慮をする必要がないの読み方
石川啄木「我等の一團と彼」

...海神（わだつみ）のたか笑ひどよむか――海へ... 海神のたか笑ひどよむか――海への読み方
薄田泣菫「泣菫詩抄」

...――いや突然だつたよ... ――いや突然だつたよの読み方
薄田泣菫「茶話」

...自分が何も知らない明盲だつてことを教へられました... 自分が何も知らない明盲だつてことを教へられましたの読み方
薄田泣菫「独楽園」

...年は十七八だつたでせうか... 年は十七八だつたでせうかの読み方
竹久夢二「ある眼」

...ここの住職だつたので知られてゐるのである... ここの住職だつたので知られてゐるのであるの読み方
太宰治「津軽」

...（文造）僕だつて夢子の顔を見なければ一日も生きては居られません... 僕だつて夢子の顔を見なければ一日も生きては居られませんの読み方
谷崎潤一郎「戯曲体小説　真夏の夜の恋」

...嘲弄の種にしたものだつた... 嘲弄の種にしたものだつたの読み方
谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のをんな」

...何処だつて構ふことはねえだ... 何処だつて構ふことはねえだの読み方
田山録弥「船路」

...「いつだつたか一度来たことがあつたやうだな... 「いつだつたか一度来たことがあつたやうだなの読み方
永井荷風「買出し」

...自分の扱帶（しごき）で首を吊（つ）つて居た姿だつたのです... 自分の扱帶で首を吊つて居た姿だつたのですの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...何んだつて梁（はり）にでもブラ下がらなかつたんだ... 何んだつて梁にでもブラ下がらなかつたんだの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...どうだつてよくはない... どうだつてよくはないの読み方
葉山嘉樹「氷雨」