...はだしのまま庭に出た...
有島武郎 「或る女」
...取りだしてみると自分の膚の温(ぬく)みがそれに沁(し)みついていたのに気がついた...
有島武郎 「星座」
...この一身を投げだして...
海野十三 「恐怖の口笛」
...川北先生のことを問題としてだした...
海野十三 「四次元漂流」
...吃りつつ言ひだした...
太宰治 「道化の華」
...春蝉が鳴きだした...
種田山頭火 「道中記」
...「ふえーん」とうまくなきだした...
新美南吉 「嘘」
...自動車へ乗るところの姿をだした...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...笑いだしたいのを我慢しながら...
火野葦平 「花と龍」
...今度はT君の方が首をかしげだした...
堀辰雄 「旅の絵」
...言いあわしたように麦藁(むぎわら)帽をかぶりだし...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...これはじつに思わざるのはなはだしきもので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ゆっくりと飲みだした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自分はつい箱を作るのもおつくふだし...
吉川英治 「折々の記」
...少年のように遠くから高く答えながら馳けだした...
吉川英治 「三国志」
...公綱にはそれも小癪だし...
吉川英治 「私本太平記」
...――どれも将軍家一族のゆゆしい者が相手だし...
吉川英治 「私本太平記」
...嬶(かかあ)のことまで思いだしやす...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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