...たんまりボーナスをもらって...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...金なぞたんまり握つた事の無ささうな掌面(てのひら)だなと弟子は思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...たんまり金の儲かるすべを知つてゐたからだ...
薄田泣菫 「茶話」
...あるいはスペイン人にたんまりもらった御礼にドン・アントニオに盛る毒は準備していたのかもしれない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いったんまに合せの休戦をした後で...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...たんまりしたものが滞っているような歯痒(はがゆ)い気持を...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の大金をたんまりと呑んでいたばかりではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...たんまりと据膳を食って...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんぽんたんまで...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...――五反町(ごたんまち)にある江崎満吉の家では...
火野葦平 「花と龍」
...好い音がするぢやらうが! かういふお銭(ぜぜ)をたんまり儲けるのに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...たんまり欲しいからな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...たんまりもらって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...たんまりお儲(もう)けになった上...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「これがその曲者だな」武士はこう云って、御落胤の全貌を眺め、ぐっと凄いような声で訊問(じんもん)を始めた、「これ、其の方はなに者で、名はなんと申すか」「――へ、へ、へ……」「若殿様には早う、早う御上意遊ばされましょうぞえなあ」「黙れ女、控えおろうぞ」武士は大喝(だいかつ)した、「これ返答をしろ、其の方はなに者であるか」「あ、あた、あたい、ごやくいん……」「はっきりと申せ、なに者で名はなんというか、紛らわしきことを申すと、おのれ、容赦はせぬぞ」「あたあたあた、あたあた」御落胤はまっ蒼になり、震え上って手を合わせた、「あ、あたいは、なんにも知やないんだよ、ごめんだよ、たたた、たんまだよ、や、や、やなやな」「口も満足にきけぬのか、この馬鹿者」「そだそだ、そ、みんなねエ、そう云うんだよ、馬鹿め、うす馬鹿めってよ、ほんとだよ、柳原じゃみんな、知ってゆよ、あたいお貰いをしてたかやね、嘘つかないよ」「なんと、……なんと」武士は眼を瞠(みは)った、「其の方は柳原で乞食をしていたと申すのか」「乞食じゃないよ、おも、おも、お貰いだよ」「その辺まことに御艱難(かんなん)、まことにお痛わしき」「黙れ吾助、控えおらぬか、これ馬鹿者、それでは其の方、柳原に於(おい)て乞食をしておった、しかと左様であるか」「乞食やないって云うのにさ」うす馬鹿としては、侮辱に耐えられないのらしい、「乞食はね、源公だの房州だの太市のことだ、ほんとだよ、あたいはお貰いなんだかや、ほんとだよ、みんな知ってゆよ、阿母さんは土堤のおかんてってさ、そいつだって乞食じゃなかったんだかやね、やっぱいお貰いでしかやね、ほんとでしかや、みんな知ってゆんだかや、あたいは土堤のうす馬鹿でしかやね」「生得(しょうとく)の愚か者とみえる」武士が苦い顔をしたことは云うまでもない、「では其の方なぜ此の家へ来ておる、なぜ柳原でお貰いをしておらんのだ」うす馬鹿は、べそをかいた...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...お金もたんまり持っているらしく...
夢野久作 「暗黒公使」
...袖の下をたんまり受けて来た捕手たちは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...暦(こよみ)とお針祝いのお礼金(こころざし)をたんまり包んで...
吉川英治 「新・水滸伝」
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