...「ねえ、伯母さま、恋のお話をして下さいな」すると私の母は、たわむれに、昔から語り伝えられて来た、一家のさまざまな話、先祖たちの火花を散らすような恋愛事件をのこらず語って聞かせるのでした...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...まるで仲間同志遊びたわむれているかの如く...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...しかしそれは密閉されたる室のうちで演じられている怪しげなる戯(たわむ)れだった...
海野十三 「赤外線男」
...宿の女中にたわむれて賭事(かけごと)やら狐拳(きつねけん)やら双六(すごろく)やら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...宮部戯(たわむ)れて曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今もなお笑いたわむれ歌っていて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...われその頃外国語学校支那語科の第二年生たりしが一(ひと)ツ橋(ばし)なる校舎に赴(おもむ)く日とては罕(まれ)にして毎日飽かず諸処方々の芝居寄席(よせ)を見歩きたまさか家(いえ)にあれば小説俳句漢詩狂歌の戯(たわむれ)に耽り両親の嘆きも物の数とはせざりけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...菊植ゆる籬(まがき)または廁(かわや)の窓の竹格子(たけごうし)なぞの損じたるを自(みずか)ら庭の竹藪より竹切来(きりきた)りて結びつくろふ戯(たわむれ)もまた家を外(そと)なる白馬銀鞍(はくばぎんあん)の公子(こうし)たちが知る所にあらざるべし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...突然こうして継子と戯(たわむ)れたくなった...
夏目漱石 「明暗」
...二匹の猫がたわむれているようだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...恋のたわむれの上にも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...……これはわたくしが湖月亭の大人の「山の井」をまねてたわむれに「桃の井」とよんでいますが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼は蟇(がま)に戯(たわむ)れかかっている一疋の牝鹿(めじか)を見とめると...
横光利一 「日輪」
...このような戯(たわむ)れを...
吉川英治 「上杉謙信」
...今夕(こんせき)の戯(たわむ)れは...
吉川英治 「剣の四君子」
...貂蝉(ちょうせん)へたわむれようとしたな...
吉川英治 「三国志」
...尊氏も戯(たわむ)れて...
吉川英治 「私本太平記」
...戯(たわむ)れに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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