...人に悪意を持たれるということは...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...御所の前を流れている北山川の川原へ立たれるのが例であったが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...あんな男に頬ぺたをぶたれるなんて! あなたはわたしをあの男に売り渡そうとしてらっしゃるのでしょう……ほんとに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...聖ヨハネよいずこよりきたれるか? われはアヴェ・サルスよりきたりぬ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...芸にうたれるのである...
中井正一 「美学入門」
...この点より見れば彼に対する某氏の批評は一部あたれるものであるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...駒込の長五郎からの援助(ゑんじよ)が絶たれるので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病兒をもつた隣人のために銃をもつて撃たれるまで...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...若い女性に好意を持たれる事はうれしい事である...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...刹那々々の力強い享楽感に励まされて踊り出したくなるやうな面白さに打たれるといふ調子であつた...
牧野信一 「喜劇考」
...胸苦しいほどの切ない嬉しさに打たれるだけだつた...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...お城の扉をたたくと……と後の待たれるように話をきりました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...祖先来四百年以上奉崇し来たれる古社を滅却せんとする心もて愛国心など説きたればとて...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...杉はこの地上のゆたかさにどんなに心をうたれるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……どこかで水のたれる音...
三好十郎 「胎内」
...薫のほうへ引き取られて宮との御縁の絶たれることは悲しく思われてならぬらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自ら自分がうたれるべき鞭を神様に差し出すことになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一瞬強く足の立ち竦む思いに打たれるのだったが...
横光利一 「旅愁」
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