...民間にて一般に用いきたれる御水や御札やあるいは禁厭(きんよう)の類までも...
井上円了 「おばけの正体」
...前途千里のおもひにうたれる...
種田山頭火 「其中日記」
...野糞(のぐそ)の句を作るのは野糞をたれる事である...
寺田寅彦 「柿の種」
...それで文化的生活が保たれるであらうか...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...御隠居様――」小間使いがささげ来たれる一碗(わん)の茗(めい)になめらかなる唇をうるおし「昨年来は長々お世話に相成りましてございますが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...自然科学に於ても亦機械論が擲たれる時なのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...討たれるか判らない夫の身の上であった...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...一般に美が自然美と芸術美にわかたれるのは...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...一人坊(ひとりぼ)っちになってしまうんだよ」打つものは打たれる...
夏目漱石 「野分」
...平等の法理に立たれることが適法である...
蜷川新 「天皇」
...何故仕事のことを思ふと一種の憂鬱に打たれるんだらう...
牧野信一 「F村での春」
...胸苦しいほどの切ない嬉しさに打たれるだけだつた...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...とにかく諏訪湖公魚と銘をうたれると...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...私は多勢の人の手によって軽く頭を打たれるよりも唯一人の人の手によってしっかりと抱き締められることを求めた...
三木清 「語られざる哲学」
...杉はこの地上のゆたかさにどんなに心をうたれるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だれからも反感を持たれるのに十分な利己主義者らしいところがあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もしも思いもかけぬ場所で不意に火縄銃の爆音に耳をうたれるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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