例文・使い方一覧でみる「たらしく」の意味
スポンサーリンク...昨年の秋からまた精神に何か動揺が起ったらしく... 
芥川龍之介 「二つの手紙」
...いてもらった所がなんの役にも立たないと思ったらしくこれも引き止めはしなかった...
有島武郎 「或る女」
...そのうちに両者の意見が一致したらしく...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...どうやら居睡（いねむ）りでもはじめたらしく...
大阪圭吉 「香水紳士」
...そして楽器に何か故障でも起きたらしく...
薄田泣菫 「茶話」
...ブレッシントンさんはこの件について私の想像以上に気が立ったらしく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...気がついたらしく口をとじた...
徳田秋声 「縮図」
...これを知らなかったらしく...
直木三十五 「死までを語る」
...川島は始めて我に返ったらしく狼狽（うろた）えた調子で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...この奇怪なるお喋り坊主から聞くだけ聞いてみないことにはと観念もしたらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...永年の思いがかなってひと安心したことが発病させたらしく...
正岡容 「小説 圓朝」
...閻王（えんおう）は直に余に同情をよせたらしく「それならば今夜すぐ迎へをやろ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...今の南米の騎馬牧人（ガウチョス）そのままだったらしく...
南方熊楠 「十二支考」
...襲つて來た四五人の男たちも一瞬氣を呑まれたらしく...
三好十郎 「肌の匂い」
...「長つたらしくて...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...八百比丘尼となって若狭に往って死んだというのが同じだったらしく...
柳田国男 「雪国の春」
...見ると彼女はイツの間にか猫の死骸を……それは生きたままであったかも知れない……井戸の中に投込んでしまったらしく...
夢野久作 「冗談に殺す」
...いつの間にか昂奮してしまったらしく自烈度（じれった）そうに拳固を固めて両膝をトントンとたたいた...
夢野久作 「霊感！」
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