...和蘭陀の公子は本望(ほんもう)でせう……実は其が望みだつたらしいから――鸚鵡は多年馴(な)らしてあつて...
泉鏡花 「印度更紗」
...幾度も秘密の闖入者(ちんにゅうしゃ)のために捜査されたらしいが...
海野十三 「暗号音盤事件」
...あたらしい男は、またひとつ飛躍をしました...
太宰治 「パンドラの匣」
...寛延年間のことであったらしい...
田中貢太郎 「魔王物語」
...今まであれほど反感を持ってたらしいのが...
豊島与志雄 「猫」
...然しそればかりではなかったらしい...
豊島与志雄 「白日夢」
...六月下旬まで馬は見えていたらしい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...妻は必ず貞節あるものと認めていたらしいのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...予(かね)て用意したらしい石の重りをつけると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すこぶる満足したらしい...
火野葦平 「花と龍」
...文章が牛の小便のように長たらしいから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...何年来も交渉があったらしいから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これで見れば初めから君王の母がその家から出る確信があったらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...友吉老人はよそへ流れていったらしいが...
山本周五郎 「風流太平記」
...寝ぼけたらしい声がした...
夢野久作 「難船小僧」
...さっそく露台(ベランダ)へ上がって行ったらしいけれど...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...その姿を待ちわびていたらしい中年の一武者があり...
吉川英治 「私本太平記」
...効果があったらしい...
吉川英治 「親鸞」
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