...王子はありったけの身のまわりをあわれな人におやりなすったのみか...
有島武郎 「燕と王子」
...その結果として典獄さん一人が表彰されたのみで他の看守さんたちは何一つも賞められなかつたのであります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...これは実に沖縄に取って苦痛であったのみならず島津氏にとってもまた苦痛でありました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...きっぱり丸木のたのみをしりぞけた...
海野十三 「火星兵団」
...奥さん、たのみます...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...歸(かへ)り行(ゆ)く人々(ひと/″\)が其(そ)の序(ついで)に勘次(かんじ)の庭(には)に挨拶(あいさつ)に立(た)つたのみで...
長塚節 「土」
...」とたのみました...
新美南吉 「巨男の話」
...いかなるものをもこの非常地区には立入ることを禁止したのみならず...
久生十蘭 「魔都」
...生命にかけてたのみてえことがある...
久生十蘭 「魔都」
...無理にもたのみ込み...
久生十蘭 「魔都」
...「たのみましょうぞ...
本庄陸男 「石狩川」
...日本の婦人運動は辛うじて母子保護法を通過させたのみで...
宮本百合子 「現実に立って」
...此講筵(かうえん)も亦獨り伊澤氏に於て開かれたのみではなく...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...女は中宮に木彫職人にたのみたいことがあると申し出て...
山川方夫 「菊」
...ひん死の重傷を負ったのみならず...
吉川英治 「私本太平記」
...一大事(だいじ)が起ったよ」「え? またいそがしくなるのかい」「用をたのみもしないうちから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ひと目向けたのみで...
吉川英治 「新書太閤記」
...顔を見あわせたのみであった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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