...突(つき)あたりへ辿々(たどたど)しゅう...
泉鏡花 「悪獣篇」
...たどたどしい御文脈で...
太宰治 「右大臣実朝」
...これは、たどたどしい、甘えているようなお便りである...
太宰治 「散華」
...たどたどしいばかりでなく...
太宰治 「正義と微笑」
...といったような意味のことがたどたどしい文字で繰り返し繰り返し認(したた)められてあった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...銀子もその出来事は妹のたどたどしい手紙で知っていたが...
徳田秋声 「縮図」
...たどたどしい脚を...
直木三十五 「南国太平記」
...ところどころ憶えた祈りを添えるカヤノのたどたどしい声が聞こえるようだ...
永井隆 「この子を残して」
...あのたどたどしい足どりを...
中里介山 「大菩薩峠」
...たどたどしく走った...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...――たどたどしいカナ文字の手紙である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...たどたどしく糸目を辿(たど)りながら...
久生十蘭 「鈴木主水」
...文章はたどたどしく...
久生十蘭 「手紙」
...「『月待ちて』(夕暮れは道たどたどし月待ちて云々(うんぬん))とも言いますのに」若々しいふうで宮がこうお言いになるのが憎く思われるはずもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たどたどしい口ぶりで云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...お島の手紙はたどたどしい...
吉川英治 「大岡越前」
...まもなく丘の下から兵にともなわれて来るたどたどしい二人があった...
吉川英治 「私本太平記」
...母子(おやこ)はまたたどたど歩いた...
吉川英治 「源頼朝」
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