...鯉も鮒もおります」老爺はこの湖水についての案内がおおかたつきたので...
伊藤左千夫 「河口湖」
...「北槻(きたつき)中尉……」と慷堂は俺に紹介したが...
高見順 「いやな感じ」
...二人はその間の生計(たつき)に野へ出て獣(けもの)を狩(か)っていた...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...旦那と一緒に沖釣に出かけたつきり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本當に浴衣を着たつきりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中氣で二年越し寢たつきりですから」「その文治は醫者からの歸りに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相變らず死人のやうに寢たつきりだ」今の言葉でいふ「高血壓恐怖症」です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから二月(ふたつき)もたたない中にリャザーニの森林地帯に物取り強盗の一団が現われたのです...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...凡(およ)そ其処(そこ)に二月(ふたつき)か三月(みつき)通うたけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...『質屋庫』より数年前に成った伴蒿蹊(ばんこうけい)の『閑田次筆(かんでんじひつ)』二やそれより七十年前出来た寒川辰清(さむかわたつきよ)の『近江輿地誌略』十一に引いた通り...
南方熊楠 「十二支考」
...平俗なごたつきをすまいとなさるお気持はよくわかるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「ではみやこのたつきのほどをお話しくださいませ...
室生犀星 「荻吹く歌」
...ゐや申すたつきを得ざりければ...
森鴎外 「文づかひ」
...生計(たつき)に苦しみて...
森鴎外 「舞姫」
...渡り鳥の様に旅をしてみたい時がある雲の様に旅をしてみたい時がある風のままに漂々と旅をした俳人芭蕉を憶ふ病の床にあれば一人旅を欲する――束縛された人生を思ふからである葬り去られた夢を思ひ出すに耐へられないからであるそして吾今いたつきに泣く明日のない人間だからである――旅を想ふ渡り鳥を思ふ雲を芭蕉を……...
森川義信 「旅」
...怒りがまたつきあげてきた...
山本周五郎 「さぶ」
...がちゃがちゃ賑やかな生活(たつき)の物音の中で...
吉川英治 「私本太平記」
...ここへ来てからの生活(たつき)である...
吉川英治 「私本太平記」
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