...モウ二月越(ふたつきごし)下宿料を一文も入れてないので...
石川啄木 「病院の窓」
...それから二月(ふたつき)ほどたつと...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...斯うなると寢臺の上に釘附にせられたのも同樣で仰向に寢たつきり横になる事も出來なくなつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...ふたつきほど経って私は...
太宰治 「東京八景」
...どなたが讓り受けられるのです」「――」お半と彦三郎は顏を見合せたつきりこれも返事はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの野幇間(のだいこ)見たいな野郎ですよ」「何處へ行つたんだ」「町内の湯へ行くつて出たつきりですつて」「それは變だね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...チラリと顏を見せたつきりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしの病気(いたつき)の種を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...此の二月(ふたつき)の間...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...まだ一航海をしたつきりなのに...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...昨日の臨検騒ぎで警察へ行つたつきり...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...阪井さんは一昨日(おととい)来たつきり此処へは来やしないのよ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...それを紙に書いて市で賣つてたつきの代(しろ)にかへてゐた...
室生犀星 「はるあはれ」
...怒りがまたつきあげてきた...
山本周五郎 「さぶ」
...名ある亡家の息女や後家がたつきにこまってただよいあふれている状だったし...
吉川英治 「私本太平記」
...お父君のおいたつきが癒(なお)るようにと...
吉川英治 「親鸞」
...田舎(いなか)へ帰っていてこの二月(ふたつき)ほどいなかった...
吉川英治 「親鸞」
...『いたつきの床に臥している童子フョードルの本復』を祈願に...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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