...チラと女の顔を見たつきり...
石川啄木 「病院の窓」
...廊下が再びばたつき出した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...此程より病氣(いたつき)の由にて予が熊野參籠の折より見えざりしが...
高山樗牛 「瀧口入道」
...僕は、着たつきり、女房も同然、それでも、この貧乏の時、高利貸からこそ金は借りたが、一人の友人からだつて、金は借りなかつた...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
......
中谷宇吉郎 「赤倉」
...默つて顏を反けたつきりさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...晝(ひる)食(た)べたつきりだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...チラリと顏を見せたつきりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ものを書いてたつきとなるなぞ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...姉にさへ餘計者にされたつきの惡い子だつた生ひ立ちを描いたところが勝れていゝ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...二月(ふたつき)も前に外所(よそ)から貰った到来物(とうらいもの)の玉子だ...
村井弦斎 「食道楽」
...「ではみやこのたつきのほどをお話しくださいませ...
室生犀星 「荻吹く歌」
...森の祖母君(おほばぎみ)宵よりのいたつきにや疲れ給ひけむ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此地に善き世渡のたつきあらば...
森鴎外 「舞姫」
...外へ出て生活のたつきを求めずにはいられなかったろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この事あった二月(ふたつき)ほど前である...
吉川英治 「剣難女難」
...もう半年目から生活(たつき)にも困り...
吉川英治 「新書太閤記」
...『いたつきの床に臥している童子フョードルの本復』を祈願に...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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