...二……一時間ばかりたった後(のち)...
芥川龍之介 「海のほとり」
...それから十五分ほどたった午前十一時五十五分になって...
海野十三 「宇宙戦隊」
...格太郎はたった一人で...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...階段的に漸々(ぜんぜん)進みきたった跡が明らかに知れる...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...たった一度だけ書かせて下さい...
太宰治 「斜陽」
...君の小説もたった一つしか拝見した事はないのだが...
太宰治 「やんぬる哉」
...たった今召されても惜しくはありません...
田中貢太郎 「放生津物語」
...わしのたった一人の息子や...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...たった一言彼女と語った瞬間から...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...漠々とした風景の中のたった一ツの赤い唇に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...同地の混乱は名状すべからざる状態にたちいたった」同日...
久生十蘭 「泡沫の記」
...はるかに私はたった一人になったことを知りました...
久生十蘭 「手紙」
...どうなるというんです」「たった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...たった今、雪から水に還(かえ)ったこまかい粒が、集まって滴(しず)くとなった...
本庄陸男 「石狩川」
...お久美さんはお関に取ってたった一人しか無かった妹の娘なのだけれ共病的な心は真直に可愛がる事をさせないで...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ふっ! その内に戻って来る十万円がなんになります? 今日たった今百円でも二百円でも無きゃ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...あらわに侮蔑(ぶべつ)を見せぬのも中の君が自分へ同情があるからであろうと思われる点で興奮をして中納言が話し続けているうちに夜もふけわたったのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一刻ほどたった後だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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