...この河原のただ中へ天下(あまくだ)ったようだとでも申しましょうか...
芥川龍之介 「邪宗門」
...自然の大叫喚‥‥そのまっただ中にたよりなくもみさいなまれる君たちの小さな水船‥‥やっぱりそれだけだった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その宴席のまっただ中を駈け抜け...
太宰治 「走れメロス」
...彼は百万の大衆の真ただ中に寝ころんで...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...この大騒動のまっただ中へ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...明白な豊饒の真ただ中においてすら...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...世界のただ中でそれが感じられるのであるから...
宮本百合子 「故郷の話」
...ただ中心を食事の共同においたこれまでの節日の考え方が古びて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...喰う米も無い(当時一升十銭時代)貧窮のただ中に大枚二円五十銭の小遣(催能の都度に祖父が費消する定額)を渫(さら)って弟子の駈り出しに出かけたので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...そのような時代のまっただ中に...
夢野久作 「暗黒公使」
...十方何ものも見ぬ武蔵野の真ッただ中に立ちますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...曹操は士卒がみな寝不足になった容子を昼の彼らの顔に見て、「これはいかん」急に、三十里ほど退いて、曠野のただ中に、陣を営み直した...
吉川英治 「三国志」
...関東のまッただ中へ...
吉川英治 「私本太平記」
...両軍合戦のまっただ中...
吉川英治 「新書太閤記」
...ついに敵のまっただ中へ躍り込み...
吉川英治 「新書太閤記」
...中国勢も上方勢も眼をこらして見まもっている真っただ中での御生害...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ中庭の坪(つぼ)の女竹(めだけ)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...これがかつて都のただ中であったのかと驚く...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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