...「何と美しい! ……よくおにあいです!」その場にいただれもがそう言いました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「はだかの王さま」
...更に焼けただれて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ひびきをうちだすただれた老女のばら...
大手拓次 「藍色の蟇」
...南寄りのその枝枝には真つ赤に焼けただれた五六顆の実が生つてゐて...
薄田泣菫 「独楽園」
...両股の間が膿(う)みただれ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...まただれにも認められずに姿を隠してしまうものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうしてまただれから救われたのか少しも知らなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...火をくぐってつぎつぎに飛び出してくる顔を見ては名を呼びかけるけれども真っ黒に変わりはてただれも山下でも井上でもなかった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...腐爛目(ただれめ)の...
夏目漱石 「坑夫」
...愛憎と執着にただれ切った人達の生活の...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...眼のふちはただれ...
林芙美子 「浮雲」
...ガリヴァの歌必死で逃げてゆくガリヴァにとって巨大な雲は真紅に灼けただれその雲の裂け目より屍体はパラパラと転がり墜つ轟然と憫然と宇宙は沈黙すされど後より後より迫まくってくるヤーフどもの哄笑と脅迫の爪いかなればかくも生の恥辱に耐えて生きながらえん と叫ばんとすれどその声は馬のいななきとなりて悶絶す...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...まただれによって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...村でつき合っていただれかなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もくりと湧(わ)きだした厚い雲はその厚み一ぱいに陽光を受けて焼けただれていた...
本庄陸男 「石狩川」
...……あなたの自意識はただれてしまう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...眼さ赤くただれるまで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...またインドほどただれてもいなかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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