...倉地の心がすさめばすさむほど葉子に対して要求するものは燃えただれる情熱の肉体だったが...
有島武郎 「或る女」
...内儀さんがまただれかに話しかける大声がのびやかに聞こえて来る...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...身体に触れるとひどくただれ...
海野十三 「空襲警報」
...まつかに焼けただれたたましひ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...しかるに逆転映画の世界で最初に静止している球が与えられている場合に、どうして、まただれが、その後の運動を少しでも予測しうるであろうか...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...日光が腫(は)れただれたように目に沁込(しみこ)んで...
徳田秋声 「あらくれ」
...何物にもまただれにも挑戦してはいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それからまただれにも聞こえぬ一つの声あって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まただれの手助けによってだったかは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうしてまただれから救われたのか少しも知らなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...可愛い由松(よしまつ)だれと寝ただれと寝たお父さんと寝たならよしよし小音でうたうと...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中野鈴子 「お前は此の頃よくねむる」
...空も真赤に灼けただれて揺らめいてゐた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...もくりと湧(わ)きだした厚い雲はその厚み一ぱいに陽光を受けて焼けただれていた...
本庄陸男 「石狩川」
...まただれさんがこういったとか...
三宅花圃 「藪の鶯」
...ただれてはいるが...
山本周五郎 「末っ子」
...猛烈に焼けただれている...
吉川英治 「三国志」
...汝の黒髪は火となって焼きただれるぞ」「やわか...
吉川英治 「神州天馬侠」
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