...更に焼けただれて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...赤くただれていた...
高見順 「いやな感じ」
...僕はまただれかと思ったら...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...悪醇(あくど)い色にただれた目に映る...
徳田秋声 「爛」
...まただれももう彼のことを念頭においていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まただれにたいしても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...混雑と騒ぎと人込みと薄暗さとまただれも自分に注意を向けていない瞬間とに乗じて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...可愛い由松(よしまつ)だれと寝ただれと寝たお父さんと寝たならよしよし小音でうたうと...
中里介山 「大菩薩峠」
...愛憎と執着にただれ切った人達の生活の...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...醜き恋にただれた心をもって...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...まただれもほんとに心から三上を愛する気にはなれないだろうと思えるほど...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...本多鋼鉄が真紅(まっか)に焼けただれて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...真赤にただれた肉が覗いてゐる上に...
北條民雄 「癩院記録」
...もくりと湧(わ)きだした厚い雲はその厚み一ぱいに陽光を受けて焼けただれていた...
本庄陸男 「石狩川」
...まただれかの作、君がため折れるかざしは紫の雲に劣らぬ花のけしきか世の常の色とも見えず雲井まで立ちのぼりける藤波の花あとのは腹をたてていた大納言の歌らしく思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まただれだれに逢えと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな美女を失った人が捜さずに済ませる法があろうか、まただれそれ、だれの娘の行くえが知れぬとか、または人を怨(うら)んで尼になったとか自然噂(うわさ)にはなるものであるがと返す返すいぶかしく思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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室生犀星 「抒情小曲集」
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