...まだただの一人もいなかったらしいということであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...あなたは風流の方ですね」世高は老婆がただの愚な田舎者でないことを知って...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...ただの道具として見ることもできるかもしれない...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...ただのありふれの日本人としての目で見て来ただけの感想しか持ち合わせていない...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...ただの随筆に過ぎないのであるが...
寺田寅彦 「人魂の一つの場合」
...「ただの思いつきである」という批評は多く非難の意味をもって使われるようである...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...ただの直観ならば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ただの素人とはわけが違う...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ただの一つもないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ただの泥っ臭え田舎娘の言草たぁ少し違うようだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...しかもただの死ではなく時には恥とつらい責苦さえもまじっている死の前につれ出されて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...本来はただの数取(かずと)りではなかったのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...お燕はただの処女ではない...
吉川英治 「大岡越前」
...ただの“御大”や“おやぢさん”の愛稱をうけて納まつてゐるだけのものだつたが...
吉川英治 「折々の記」
...ただの貧しい一面の仮面彫り職人に返って...
吉川英治 「私本太平記」
...ただの火事かのように見物していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「いや、ただの百姓が、おれたちを怖れて逃げたのだ」という者があり、また、「いや、女らしかった」「いや、敵兵かもしれない」など、まちまちだったが、三蔵は、「捕まえてみれば分る...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただの盗賊ではありません」「泥棒にふたいろも三いろもあるかの」「でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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