...ただの星とちがって...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...自動車代はただのうえに...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...「畝火山(うねびやま)に昼はただの雲らしく...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ただのお召物(めしもの)をめして...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ただの乞食坊主と間違えて...
田中貢太郎 「轆轤首」
...「プレヴナの戦でN騎兵師団の指揮をした、あの人じゃないかな?」「いや、あれはフォン=ラッベクじゃない、ただのラッベだ、それにフォンなしだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...新聞紙がただの商品ではなくて主義主張を持った言論物だからそれがどういう個人又は団体の手にあるか又は移り得るかを問題にするのである)...
戸坂潤 「読書法」
...併し決してただの概念的表象としては働かない...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...ただのらくらと時を過しているうちに...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...――ただの人間が...
夏目漱石 「坑夫」
...このおれを風流人だなどと真面目に云うのはただの曲者(くせもの)じゃない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...わたしはお城の人間ではなく、ただの女、ただこの最下等の宿のおかみにすぎませんわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...初めはただの歎(なげ)きであったが...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...決して音楽的でないことはないでしょう? 私はただの所謂散文家ではないつもりよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただの退陣とは心得られぬ...
吉川英治 「上杉謙信」
...ただの一騎となった身に...
吉川英治 「三国志」
...ただの物質としか思えない...
吉川英治 「私本太平記」
...見世物といってもただの見世物とは事ちがう...
吉川英治 「松のや露八」
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