...ただの一ケ条でもだ...
泉鏡花 「婦系図」
...なんだってただの一獣医(じゅうい)の妻(つま)となったか...
伊藤左千夫 「老獣医」
...ローガンズポートでただの包装みたいにあっさり開けられて...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...ただの海龜ではあるまい...
太宰治 「お伽草紙」
...今のところではただの空想に過ぎない...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...弁解がましいただの一言も口にしなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...意識はただの意識ではなくて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...これはただの見方の相違といっては済まされまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...思想をただの観念や観念の集合と考えることも滑稽な常識だ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...ただ幸か不幸かこの公式は科学的公式でないために(では何の公式なのかというと要するにそれこそただの公式なのだが)...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...その旨(うま)さはただの記憶となって冷やかに残っているだけだから実感としては今思い出せないが...
夏目漱石 「思い出す事など」
...仏様だね」「ただのお人好しさ」そんな事を言っているうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうも矢張(やは)りただの好奇心とは思われないような身の入れ方で根掘り葉掘り質問したものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
三好達治 「故郷の花」
...ただの若い女房とは思われぬ品のよさと美しい感じのあるのを源氏は認めた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただのこと、東宮の御上についてのことなどには信頼あそばされることを、丁寧に感情を隠して告げておよこしになる中宮を、どこまでも理智(りち)だけをお見せになると源氏は恨んでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただの女体としてのみ映ってくる...
吉川英治 「私本太平記」
...ただの口説(くぜつ)にしたところで...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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