...おらアもう長着で羽織など引っ掛けてぶらぶらするのは大きらいだ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...ぶらぶらするので...
海野十三 「電気鳩」
...そんな時には室の中をぶらぶらするのが僕の常となっていた...
大杉栄 「続獄中記」
...往来をぶらぶらするいかがわしい淑女達でも二十歳前に生んだ子供を一人ぐらいは持っているのがおおい...
大杉栄 「日本脱出記」
...森をぶらぶらする人間がわたしの斧の音にさそわれて来...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...まだ少し時間は早かったが日本橋通りをぶらぶらするのも劇場の中をぶらぶらするのも大した相違はないと思って浜町(はまちょう)行のバスを待受けた...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...ぶらぶらする竿の先を...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...ぶらぶらする隙(ひま)がないことを示すのを誇りとしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大阪をぶらぶらするであろう...
直木三十五 「大阪を歩く」
...唯(ただ)芝居へ行って友達と運動場をぶらぶらするとか三越(みつこし)や白木(しろき)へ出掛けて食堂で物を食い浅草(あさくさ)の活動写真を見廻るといったような事がまず楽しみらしい...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...偶然と宿を出(い)でて足の向くところに任せてぶらぶらするうち...
夏目漱石 「草枕」
...自分はすでに院内をぶらぶらするほどに回復した彼が...
夏目漱石 「行人」
...浴衣(ゆかた)でぶらぶらする事は禁制なんだろうと聞いたら...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...……僕の肩にぶらぶらする汚れた雑嚢...
原民喜 「魔のひととき」
...阿比留君と一しよに本通り(メエン・ストリート)をぶらぶらする...
堀辰雄 「エトランジェ」
...西の京あたりの松林のなかなどをぶらぶらするようにしている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...と、枳殻(からたち)の垣の中へ突き刺って、ぶらぶらすると、一転したと思うやいなや、河の中へ転がった...
横光利一 「上海」
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