...ただならない跫音が廊下を走って階段に上下した...
谷譲次 「踊る地平線」
...ただならない物音を聞いて飛んできたんです」鈴木は裏の廊下から...
松本泰 「宝石の序曲」
...お父さんをさがして!(ヨロヨロと立ちあがっている)北村 え! どう――?(意味はわからないなりに俊子の様子があまりにただならないので...
三好十郎 「その人を知らず」
...謙信の信愛もただならないものがあった...
吉川英治 「上杉謙信」
...ただならない人声がわき起っている...
吉川英治 「大岡越前」
...何かただならない顔色を現わしている...
吉川英治 「黒田如水」
...ただならない物音を幾日か聞いた...
吉川英治 「黒田如水」
...ただならないものがあった...
吉川英治 「三国志」
...良人の着がえをみるやら、厨(くりや)へ行って、もてなしのさしずをするやら、ただならない...
吉川英治 「私本太平記」
...何かただならない物音がする――...
吉川英治 「私本太平記」
...ただならない今夜にはちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...ただならない気色にみえる...
吉川英治 「私本太平記」
...ここのおよろこびもただならない...
吉川英治 「私本太平記」
...応変(おうへん)の凶兆ただならないものがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...辺りの空気もただならないので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さすがに動じない老師の面(おもて)もただならない波立ちである...
吉川英治 「親鸞」
...「お帰りっ」「お帰りですぞっ」いつになく駈けこんで奥へ告げ渡る従士の声にもただならない響きがある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ただならない父の容子が分ったのであろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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