...ただいちずに、自分を、恋の敵(かたき)だと思っている...
芥川龍之介 「偸盗」
...そんな時にはただいちずに腹痛を口実にして...
有島武郎 「或る女」
...君はただいちずにがむしゃらに本道から道のない積雪の中に足を踏み入れる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...君の心はただいちずに...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...これに反して妖怪なしの論者は、ただいちずに、神経である、妄覚である、誤伝である、詐偽である、迷信であると速断してしまう...
井上円了 「おばけの正体」
...漁夫はただいちずに狐が邪魔をするのとばかり心得...
井上円了 「おばけの正体」
...それはただいちずにおまえさんを思うている幽霊が...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...ミーチェンカはただいちずに許嫁(いいなずけ)のきずなを逃がれて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
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