...幾度見てもあきる事のない山のたたずまいが...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...町のたたずまいは古ぼけている...
梅崎春生 「幻化」
...彼らの中の古老は気象学者のまだ知らない空の色、風の息、雲のたたずまい、波のうねりの機微なる兆候に対して尖鋭(せんえい)な直観的洞察力(どうさつりょく)をもっている...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...配置に意を用いて植えたようなたたずまいですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...島山とも見えるほのかなたたずまいに眼を射られた...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...古びた石垣の静かなたたずまい...
火野葦平 「花と龍」
...ときおり風に乱れている花薄(はなすすき)の上にちぎれちぎれに漂っている雲のたたずまいを何か気にするように眺めやっていたが...
堀辰雄 「曠野」
...雲のたたずまいが険しく...
堀辰雄 「ほととぎす」
...いっそうこの場合の部屋のたたずまいを無気味にした...
正岡容 「小説 圓朝」
...考えて見たらこの茶の間のたたずまいは詳しく御存じないわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いかにも雑司ヶ谷の家らしい家のたたずまいで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...飽きない心のたたずまい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いまもそのたたずまいがくっきりと目に浮ぶようだが...
柳田国男 「故郷七十年」
...辺りのたたずまいは...
吉川英治 「上杉謙信」
...そのたたずまいからして違っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...四方鬱蒼(うっそう)に囲まれた一城郭にも等しい旧家のたたずまいを眺めただけでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...やおら法衣(ころも)のたたずまいを改めて...
吉川英治 「親鸞」
...ここらの山や谷のたたずまいは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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