...じぶんでも、たすきをかけて、なにかネズミの大穴をつくろっているけはいです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...もう左近将監が御殿からかえるにまもないころですから、いつものように藤も玄関の式台や、あがり階段のあたりを、手ぬぐいで姐(あね)さまかぶりをして、たすきをかけて、せっせと一心にふいておりました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...」女はギクリとして障子の中を覗(のぞ)いた、そこには、姐(あね)さんかぶりの後むきが、小意気な半纏(はんてん)を着た朝の姿で、たすきをかけて、長火鉢(ながしばち)の艶拭(つやぶき)をしていた...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...いよいよ白いたすきをかけて...
宮沢賢治 「クねずみ」
...お蝶が、たすきをかけて、酒の支度をしてくれるのを見ると、先生は感極まって、幾日も掃(は)いた事のない箒(ほうき)を持ち、後(あと)の酒の美味(うま)さを夢みながら、「正月め、おれを驚かそうと思って、不意討にやって来やがった」どうもいつもの不性(ぶしょう)に似ず、働くことと言ってはない...
吉川英治 「江戸三国志」
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