...思わず立ち上がってたじろぎながら部屋のすみに逃げかくれた...
有島武郎 「或る女」
...彼はたじろぎながらそのまま歩を返そうとした...
梅崎春生 「日の果て」
...三歩たじろぎはするが...
海野十三 「くろがね天狗」
...……」とパーヴェル・パーヴロヴィチはややたじろぎの色を見せたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...視線にいささかのたじろぎも示さない...
豊島与志雄 「聖女人像」
...俺は何のたじろぎもなく...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...お銀様も少しくたじろぎました...
中里介山 「大菩薩峠」
...客間に据えたシュタインウェイのコンサート・グランドの前に立たされた三室銀子はさすがに一寸(ちょっと)たじろぎました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「あツ」とたじろぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聴かぬ先から平次は少したじろぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者はたじろぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そっと袖を引く手にたじろぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しのたじろぎも感じないお葉は心のうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それとも投網かやなででも捕ったのかね」「おらあ近県のものでねがす」春彦はたじろぎながら答えた...
山本周五郎 「季節のない街」
...今はそんなたじろぎはなかった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...どうします?二の足をふむ右馬介のたじろぎも...
吉川英治 「私本太平記」
...たじろぎ顔を佇ませると...
吉川英治 「私本太平記」
...少し気味の悪そうなたじろぎをみせて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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