...良平は内心たじろぎながら...
芥川龍之介 「百合」
...彼はたじろぎながらそのまま歩を返そうとした...
梅崎春生 「日の果て」
...子供はたじろぎながら顔を顰めて歩いていた...
田中英光 「箱根の山」
...たじろぎもしなかった...
豊島与志雄 「常識」
...フォーシュルヴァンはたじろぎはしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現実の前にたじろぎ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お銀様も少しくたじろぎました...
中里介山 「大菩薩峠」
...客間に据えたシュタインウェイのコンサート・グランドの前に立たされた三室銀子はさすがに一寸(ちょっと)たじろぎました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...聽かぬ先から平次は少したじろぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思わずたじろぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎もたじろぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しのたじろぎも感じないお葉は心のうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新聞に目をもどしかけて、だが、彼はその和服の女の眼が、べつにうろたえも、たじろぎもせず、じっと親しげに彼に向けられたままだったのにひっかかった...
山川方夫 「十三年」
...今はそんなたじろぎはなかった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...久慈は何ぜともなくたじろぎながら手帳を覗いた...
横光利一 「旅愁」
...たじろぎ顔を佇ませると...
吉川英治 「私本太平記」
...そこで、人々は、「人違いか」と、たじろぎ合い、いちどは通りすぎたが、どうしても今のは藤夜叉だった、と言い張る者もあって、ふたたび、あとへひっ返して、「藤夜叉ではないか」と、呼びかけてみたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...少し気味の悪そうなたじろぎをみせて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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