...ついたしなみも粗末になって...
泉鏡花 「怨霊借用」
...たしなみなき女なりと思ひしに...
大町桂月 「房州紀行」
...いさゝかおんぎょくをたしなみましたがゆえでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...みえもたしなみもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸術のたしなみなきものよりは...
夏目漱石 「草枕」
...ニーヅェルスキーはそれよりたしなみがよく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...果し合いの場に臨むたしなみには無いことですが...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...常軌もたしなみも踏み破らせるに充分だったのです...
野村胡堂 「音波の殺人」
...たしなみの鏡臺が一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「武藝のたしなみは?」「自慢をして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たしなみの膏藥をつけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後家(ごけ)らしいたしなみでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでもたしなみから肌着の胸を押えながら...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...たしなみのある、言わば、風雅な職人でもある闇太郎は、香炉に、良い匂いのする練香(ねりこう)をくべた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...贅沢のたしなみ過ぎたるものと思っていたのも...
横光利一 「旅愁」
...日ごろのたしなみものうお叱りを覚悟のまえで...
吉川英治 「黒田如水」
...ゆかしいおたしなみでございますこと」「からかっちゃいけないよ...
吉川英治 「私本太平記」
...牟礼大八が、また訊(たず)ねて、「して、武芸はどこでご修行になられましたか」「ほんの、たしなみ程度、何流というような、履歴は持ちません...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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