...そこではらわたぐるみそっくり吐き出した...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...小山嬢が綱をたぐるたびに...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...男のような女に肩車(かたぐるま)してもらった小男とござアい...
海野十三 「少年探偵長」
...すぐまたぐるりと引返して来て元の枝へとまった...
田中貢太郎 「怪人の眼」
...弱き脆きをしへたぐるあらびを見るもいつまでか悟の光暗うして時の徴候(しるし)は分かねども望めわが友いつまでか「力(ちから)」は「正(せい)」に逆ふべき...
土井晩翠 「天地有情」
...僕は犯罪史の知識をたぐるだけで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...しかし私がポンプの手を休めると直ぐまたぐるりと丸い青空になった...
外村繁 「夢幻泡影」
...魔障わが精進をさまたぐるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてうんと力を入れてそれを引き上げながらまた次の目をたぐるという風に...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...すると小林がまたぐるりと向き直って...
夏目漱石 「明暗」
...私は部屋の中をまたぐるりと見廻した...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...踪跡をたぐるのが益々六(む)つかしくなりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「銀之助を刺した相手の見當位はつくだらう」平次は此生證人をたぐる外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな風に端のない絲をたぐるやうに考へがぐるぐるとめぐつてあるくのであつた...
平出修 「計畫」
...朝の氣の漲つたぐるりは清淨で...
水野仙子 「道」
...高い高い肩車(かたぐるま)をこしらえて...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...薯(いも)の蔓(つる)をたぐるようにつながって出てきますぜ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...がたがた車がたぐるま貧乏ぐるまの音がする――学舎の往き帰りに...
吉川英治 「親鸞」
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