...匠(たくみ)が彫(ゑ)りし像の眼か...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...レビヤタンを激発(ふりおこ)すに巧(たくみ)なる者...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...じつにたくみに一彦たちのいるところへ...
海野十三 「怪塔王」
...たくみな落し穴がこしらえてあったのだ...
海野十三 「火星探険」
...わがボートはたくみにその下によった...
海野十三 「火薬船」
...ところどころ先生のたくみな神秘捏造(ミステフィカシオン)も加味されて在るような気がせぬでもない...
太宰治 「女人訓戒」
...あさ日の光りゆふ光りかれとこれとの染め替ふるたくみもよしや天雲(あまぐも)の輕羅のころも花ごろも曳くやもすその紅に詩神の影を君見るや...
土井晩翠 「天地有情」
...あなたはそれを巧(たくみ)に使いこなして居るのでしょう...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...時にその癇癪を巧(たくみ)に殺す事ができた...
夏目漱石 「行人」
...殆ど言葉の巧(たくみ)なる用法によりて如何(いか)ようにも説明されるけれども...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...近来生らの相知れる人の中に歌よみにはあらでかへつて古調を巧(たくみ)に模する人少からぬことを知り申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その財産を押領(おうりょう)なすべきたくみなれば...
三宅花圃 「藪の鶯」
...たくみに彫っては木屑をすくい出したりしているのが...
室生犀星 「香爐を盗む」
...当時奥医師になっていた建部(たけべ)内匠頭(たくみのかみ)政醇(まさあつ)家来辻元庵(つじもとしゅうあん)の如く目見(めみえ)の栄に浴する前例はあったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...目まぐるしい程自動車や其他(そのた)雑多な車の行交(ゆきか)ふ巴里(パリイ)の大道(だいだう)を巧(たくみ)に縫つて自動車を駆る滋野君の手腕は感服すべき物であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...自ら陣中で工匠(たくみ)を督して...
吉川英治 「三国志」
...尼、傀儡(くぐつ)師、旅商人、工匠(たくみ)、山伏など――雑多だった...
吉川英治 「私本太平記」
...まったくみじめな...
吉川英治 「神州天馬侠」
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