...たくましい家裏(やうら)をまざまざと水鏡に照し出している...
安西冬衛 「大阪の朝」
...中から出たたくましい手が...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...たくましいクレーンの群(むれ)が黒々と聳(そび)え立って...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...たくましい算数能力をもっている彼は世界のどこに行っても困ることはなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しかも決して貧乏にならない人間――もしかつて夢想されたようにそういう人間がはたしているものならば――そういう強くたくましい性質の者にわたしは規矩を押しつけようとする気はない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...むらがる軍勢より一フィートもぬきんでているたくましい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...たくましい、一流の作家精神である...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...太い首筋とたくましい拳(こぶし)とを示しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たくましい男が四五人のつてるボートが...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...髪の毛が長くて頤鬚(あごひげ)と口髭(くちひげ)とのあるたくましい男どもで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...傾斜の豆類はたくましい茎の上に幾枚かのほん葉を...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「暑くてやり切れねえ!」機関室から上って来たたくましい船員が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...たくましい金五郎の白い肌と...
火野葦平 「花と龍」
...そのたくましいことは...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あの深くたくましい暗黒に対しては力が無いのであらう...
北條民雄 「外に出た友」
...ものとも思はない娘のたくましい自尊心を悦んだ...
牧野信一 「小川の流れ」
...たくましい男が二人...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...よりによってたくましい者ばかりだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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