...たくましい幹も半ばは裂けて凄ましい落雷のあとを見せ...
伊藤野枝 「転機」
...中から出たたくましい手が...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...二人のたくましい哨兵が...
海野十三 「太平洋魔城」
...著者ソーローは禁欲的な求道者であるとともにたくましい享楽家である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...たくましい、一流の作家精神である...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...銅色のたくましい顔をならべた雲突くばかりの大男が...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...何かしら勇ましくたくましい男性的彫像などが現われ...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...ルーシィは男の日に焼けてたくましい顔を見て...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...たくましい男が四五人のつてるボートが...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...たくましい足をかかえこむ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...覆面の下から現われた顔は、予想したように、古仏のような黒い顔、たくましい眼鼻、それは紛れもなく、両国の軽業明石五郎八の小屋の木戸番をしている、半次という男だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ドアいっぱいにおかみのたくましい姿が立ちはだかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...たくましい栗毛の四歳馬である...
火野葦平 「花と龍」
...二 神村進の証言神村進は身長五尺八寸もある筋骨たくましい××倶楽部の野球選手で...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...おそるべくたくましい民衆の子だった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...骨組のたくましい髯男で...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...温室の窓のように若々しく汗をかいた硝子戸の此方にはほのかに満開の薫香をちらすナーシサス耳ざわりな人声は途絶えきおい高まったわが心とたくましい大自然の息ぶきばかりが丸き我肉体の内外を包むのだ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...生きるにたくましい散所民の男女が...
吉川英治 「私本太平記」
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