...老人はのけざまに仆(たふ)れたぎり...
芥川龍之介 「商賈聖母」
...保吉は「はあ」と答えたぎり...
芥川龍之介 「文章」
...血潮は体内でたぎりたち...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...八十銭だよと答えたぎりである...
夏目漱石 「永日小品」
...しかしヘクトーはそれ以来姿を隠したぎり再び宅(うち)へ帰って来なかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...湯には五日前に這入(はい)ったぎりだ...
夏目漱石 「野分」
...軽く首肯(うなず)いたぎり障子の内に引き込んでしまった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...市蔵の事はつい忘れたぎり...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...普通の受答えとしても短過ぎるこの一句を彼女に与えたぎりで...
夏目漱石 「道草」
...その後(のち)夫に従って台湾に渡ったぎり...
夏目漱石 「明暗」
...ただ「へええ」と云ったぎり...
夏目漱石 「明暗」
...主人は事もなげに「君に捧げてやろうか」と聴くと迷亭は「真平(まっぴら)だ」と答えたぎり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...たぎり返る釜の中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...惡徳と僞善(ぎぜん)とを憎み拔く名御用聞の血は沸々としてたぎりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鍋の中にかしわが沸々(ふつふつ)とたぎり...
火野葦平 「糞尿譚」
...」そう云ったぎり...
堀辰雄 「菜穂子」
...松井スマ子は子供のときみたぎりですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そばにひかえている片桐(かたぎり)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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