...その矢はねらいたがわず建波邇安王(たけはにやすのみこ)を刺(さ)し殺してしまいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...案にたがわず初めはそこに見慣れぬ顔を見廻しながら怪訝(けげん)そうに耳を傾けていた老市長はやがて私の頼みが終ると至極無造作に...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...四六時中見張りましたがわずかな隙も見えないのです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...その予言にたがわず...
徳田秋声 「縮図」
...それはすっかりそのとおり寸分たがわず的中するかもしれないよ!」我慢しきれないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やはり本性(ほんしょう)たがわず...
中里介山 「大菩薩峠」
...ロシアの習慣にたがわず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...前のノルドランド(ノルラン)以下の固有名詞も必ずしも原語読みにしたがわず...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...おばさんにはあなたがわずかにしろぼくのこと愛して下さることを証明して下さったお礼をいいますよ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...――噂(うわさ)にたがわず佐野家は内福だ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼女の想像にたがわず...
吉川英治 「江戸三国志」
...やはり金吾の察しにたがわず...
吉川英治 「江戸三国志」
...「郭嘉(かくか)の計(はかりごと)にたがわず...
吉川英治 「三国志」
...李典の予察にたがわず...
吉川英治 「三国志」
...曹操はついに華容(かよう)の道へは逃げ落ちて来なかったといわるるか」「軍師のご先見にたがわず...
吉川英治 「三国志」
...生酔(なまよ)い本性(ほんしょう)にたがわずだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...わが目にたがわず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...唐の禄山(ろくさん)旧主先皇の政(まつり)にもしたがわず楽しみを極め諫(いさ)めをも思い入れず天下の乱れをも悟らずして民の愁(うれ)いも知らざりしかばみな久しからずして亡(ぼう)じにし者どもなり近く本朝を慮(おもんぱか)るに……峰阿弥の顔は怪異にさえ見えてきた...
吉川英治 「親鸞」
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