...たがいによそよそしくしていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...お互(たがい)に無益(むやく)の愚痴(ぐぢ)などはこぼさぬことに致(いた)しましょう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...彼らはお互(たがい)に命がけで愛し合っていた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...たがいに相交際せしめ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...たがいに話し合う機会もなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は自分のうちで相衝突してるたがいに矛盾せる力に駆られながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やめたがいゝよ...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...腰でも抜かさぬように用心したがいいぞ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...二人がおたがいに可愛がるほどの愛情は湧いて来るものではないと思っているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...白城の城主狼のルーファスと夜鴉の城主とは二十年来の好(よし)みで家の子郎党(ろうどう)の末に至るまで互(たがい)に往き来せぬは稀(まれ)な位打ち解けた間柄であった...
夏目漱石 「幻影の盾」
...穴の下のほうでたがいにぶつかり合う音が聞こえたほどだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...生き残った人員はたがいに宥和し...
久生十蘭 「海難記」
...または花の姉妹がたがいに愛情を示しあっているのか...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...(七月十二日)六十二○泥棒が阿弥陀様(あみださま)を念ずれば阿弥陀様は摂取不捨(せっしゅふしゃ)の誓(ちかい)によつて往生させて下さる事疑(うたがい)なしといふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...一家の中(うち)に疑(うたがい)という事が起ったら忽(たちま)ち和気が消滅する...
村井弦斎 「食道楽」
...おたがいの視線を逃れあっていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...ご斟酌(しんしゃく)なく」「かもうまいか」「おたがい地方の守護たる身...
吉川英治 「私本太平記」
...お味方の大勝はうたがいもありません」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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