...かわいそうな馬は腐れ肉でもあるかのようにはえのたかるままになっていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...家畜にたかる蠅を殺す薬を製造し「ゲサロール」と名づけて販売したが...
石川欣一 「比島投降記」
...何が扨(さ)て文学大好きの嬢様なれば文壇にたづさはる自分は必定御覚え目出たかるべしと早合点した...
内田魯庵 「犬物語」
...「死骸にたかる鴉なのか...
梅崎春生 「狂い凧」
...傷にたかる蠅を追う...
峠三吉 「原爆詩集」
...物珍らしさにたかる村の子供の群(むれ)を離(はな)れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...加之(しかも)夥(おびただ)しい蚊(か)が真黒(まっくろ)にたかる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...富と知力とにたかる寄生虫だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傷口にたかる蠅(はえ)の群れのように集まってきた浮浪少年らは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一人を数人で窘めることを『たかる』といって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...寄りたかるテュロたちの一人一人に突っかかって行くのが頗る獰猛だった...
野上豊一郎 「闘牛」
...男が寄つてたかるのが煩くてさはられずにゐたいといふ側の女か...
室生犀星 「はるあはれ」
...相沢謙吉が如き良友は世にまた得がたかるべし...
森鴎外 「舞姫」
...今われが柱に倚りて見るものに、青青(せいせい)たらぬ木草なし、満潮(みちしほ)どきの海鳴りのごと蝉の鳴く、八月に怪しく見ゆれ、みちのくの、板柳町岩木川流るるあたり、古りにたる某でらの境内の片隅にして、上向きに枝を皆上げ、葉のいまだ厚き銀杏の黄に変り、冬を示せる立姿、かの町びとの目よりまた、除きがたかる、寂しさの備る銀杏...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...城壁にたかる寄手の兵に沸(に)えたぎった熔鉄(ようてつ)をふりまいた...
吉川英治 「三国志」
...それに寄りたかる人の美言...
吉川英治 「私本太平記」
...とかく複雑な人物が寄りたかるものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...争って死骸へたかる」そんな暢気(のんき)な話題さえ出る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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