...此群集(このぐんしふ)の人々にイヤ御苦労さま抔(など)と一々(いち/\)挨拶(あいさつ)もしたかりし...
饗庭篁村 「隅田の春」
...まぶしさ堪えがたかりしも...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...何か一つ騒ぎを起してみたかりし...
石川啄木 「悲しき玩具」
...黒山のように人がたかりました...
太宰治 「燈籠」
...お迎ひの使ひをもあげたかりしに...
樋口一葉 「花ごもり」
...ワンサ人がたかり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ありとあらゆる悪党とたかり屋がやってきて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いまだテイブルのまわりにたかりて...
三宅花圃 「藪の鶯」
...パリのありふれたかり部屋に赤児の声がひびくようになったが...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...雪降れど霰凍れども故郷の冬は忘れがたかり...
室生犀星 「抒情小曲集」
...なかなかに堪(た)えがたかり...
森鴎外 「舞姫」
...蟻のようにたかり拾いはじめた...
山川方夫 「その一年」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...患者が忘れて行ったヒヤシンスの萎れ花に寄りたかり...
夢野久作 「塵」
...腫物(できもの)たかりだの...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...町中の男女や子供がわいわいと寄りたかり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分にたかりたがっている町の者の顔を見ると...
吉川英治 「旗岡巡査」
...陽に当って行くといい」「犬の蚤(のみ)がたかりやしないか」「冗談いうな...
蘭郁二郎 「睡魔」
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