...健には存在(ぞんざい)な字で書いた一枚の前借証を返してやる...
石川啄木 「足跡」
...子供等はぞんざいに本を包んで小腋(こわき)に抱え...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...それは茶入の割れ目があまりぞんざいに継がれて...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...いきなりワーッ……」丁寧な言葉とぞんざいな言葉をごっちゃにして...
高見順 「如何なる星の下に」
...口はぞんざいだけれど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ぞんざいに掻き分けてあって...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「だからくたびれますよと言ったじゃないですか」と若者はぞんざいな調子で一本參って...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ぞんざいだっていいやね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その調子は前よりもっとぞんざいで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...さっきのようにぞんざいで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あとはぞんざいに流して...
豊島与志雄 「水甕」
...「何しに来たんだろう」こんなぞんざいな言葉さえ...
夏目漱石 「明暗」
...今小僧がちょっと出ておりませんからな」御米はこの存在(ぞんざい)な言葉を聞いてそのまま宅(うち)へ帰ったが...
夏目漱石 「門」
...ぞんざいに着物をひっかけながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこの壁はぞんざいにできていたし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...ぞんざいな言葉で言つた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...油けのない水髪のぞんざい結びに...
吉川英治 「大岡越前」
...実にぞんざいに扱われていますね...
吉川英治 「親鸞聖人について」
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