...言語(ことば)も今の様にぞんざいでなく...
石川啄木 「病院の窓」
...見知越五続いてドンドン粗略(ぞんざい)に下りたのは...
泉鏡花 「婦系図」
...運転手の言葉は少しぞんざいになった...
梅崎春生 「記憶」
...同院が東大寺所管時代の取締がいかにぞんざいであつたかを知るものは...
薄田泣菫 「青磁の皿」
...タオルでぞんざいに顔を洗ったが...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...新開地でもあるかのように新しくぞんざいに建てられた二階屋の軒から軒へと続いてつらなっているのを発見した...
田山花袋 「日本橋附近」
...けつして仕事をぞんざいにしません...
豊島与志雄 「太一の靴は世界一」
...ぞんざいな言葉遣ひで命令的となり...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...少々馴々(なれなれ)しいぞんざいさで...
林芙美子 「浮雲」
...ぞんざいに着物をひっかけながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...粗率(ぞんざい)に言置いて行って了った...
二葉亭四迷 「平凡」
...ぞんざいに要件を尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...口のきき方のぞんざいなのも...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...お婆さんとさし向いで飯を食うのかと思うと足も渋る」わざとぞんざいに...
「一本の花」
...つい扱き方がぞんざいに流れ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...こんなにぞんざいにして置かないで...
吉川英治 「折々の記」
...自身へいいわけを持ちながら意識してぞんざいな態度をとるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...刀をぞんざいにすることは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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