...ぞくぞくとこの海面へ集って来ては...
海野十三 「太平洋魔城」
...そこからぞくぞくと冷たさが身にしみて来る...
大杉栄 「獄中記」
...青い物の芽が簇々(ぞくぞく)と生えてそれが茎になり葉になった...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...ぞくぞくしてるの」「あら...
壺井栄 「二十四の瞳」
...足の先からぞくぞくと寒さが全身に上ってきた...
豊島与志雄 「微笑」
...足先がぞくぞく冷たかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...下草は枯れ株のあいだにまず桔梗のような芽からぞくぞくとあらわれる...
中村清太郎 「山岳浄土」
...ひんやりした夜氣(やき)が急(きふ)に體(からだ)にぞくぞく感(かん)じられて來(き)た...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...押入の奥などからぞくぞく現れてきたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二月だといふのにいろいろなものの芽立ちが南に向いた畦だの崖だのにぞくぞく生えてゐた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...考えるとぞくぞくし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...きみはいとしのジェシだ」その優しい言葉にジェシはぞくぞくした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...どこかに笑いでは応じきれぬ激しいものもぞくぞく盛り上って来そうな不安が強まると...
横光利一 「旅愁」
...金銀絹帛の類(たぐい)などぞくぞく発見されたし...
吉川英治 「三国志」
...それの証明は、やがて、夜に入るや、ぞくぞくと、諸方から駈け集まって来たおびただしい諸家の兵馬に見ることができ、法成寺の兵をあわせれば、それは一万五、六千の一陣営をなしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ぞくぞくと城門へはいったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぞくぞくと船島をさして先発していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...背中がぞくぞくするのは?蜥蜴(とかげ)――おれだい...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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