...近郊(きんこう)からも、ぞくぞくと、この大奇蹟の汽船を見ようと見物人が集まってきた...
海野十三 「海底大陸」
...全身の毛穴がぞくぞくしてくる...
海野十三 「四次元漂流」
...旅人の体はぞくぞくとして...
田中貢太郎 「死人の手」
...――えらい失礼やけど、もしまたあんたはんがお小遣いでもお入用どしたら私の手を経て姉さんの方からどうともしますよって、そのこともちょっというといてくれ言うてはりました」私は、それをじいっと聞いていて、越前屋の主人の口から静かに吐き出す温かい息が軟(やわら)かに耳朶(みみたぶ)を撫(な)でるように触れるごとに、それが彼女自身の温かい口から洩れてくる優しい柔かい息のように感じられて、身体が、まるで甘い恋の電流に触れたように、ぞくぞくとした...
近松秋江 「霜凍る宵」
...……それだけわたしをぞくぞくさせる...
原民喜 「鎮魂歌」
...ぞくぞくして北叟笑んだものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ぞくぞくするほど好い気持ちなの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...書いてはならんこととはちゃんとわきまえていますからね」こう答えながらも僕は心の中ではぞくぞくしていた...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...じわっとする冷たい指で触られてぞくぞくっとした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...内容を読んでぞくぞくっ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ふとわたしはぞくぞく身ぶるいがしだした...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...簇々(ぞくぞく)とかたまり合って駆けて来る具足のひびきも耳を搏(う)つ...
吉川英治 「上杉謙信」
...ぞくぞく応援のため...
吉川英治 「私本太平記」
...ぞくぞく見られ出していた...
吉川英治 「私本太平記」
...まだぞくぞくと集まってくる将士があるらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぞくぞくして来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...背中がぞくぞくするのは……」蜥蜴――「俺だい」蚯蚓(みみず)Le Verこいつはまた精いっぱい伸びをして...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...ただもうぞくぞく嬉しいばかりだろうってね...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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