...紅蓮白蓮(ぐれんびゃくれん)の造り花が簇々(ぞくぞく)と咲きならんで...
芥川龍之介 「邪宗門」
...湿気を充分に含んだ風は裾前(すそまえ)をあおってぞくぞくと膚に逼(せま)った...
有島武郎 「或る女」
...怪物群はぞくぞくと船室へおどりこんでくる...
海野十三 「海底大陸」
...背中がぞくぞく寒くなった」「それはそうだろう...
海野十三 「洪水大陸を呑む」
...続々(ぞくぞく)と偉功(いこう)を樹(た)てた...
海野十三 「蠅」
...今ぞくぞく情報が集ってくるがね...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...背中がぞくぞく寒くなってきました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...狸には、その、あら! といふ叫びも、狸の不意の訪問に驚き、かつは喜悦して、おのづから発せられた処女の無邪気な声の如くに思はれ、ぞくぞく嬉しく、また兎の眉をひそめた表情をも、これは自分の先日のボウボウ山の災難に、心を痛めてゐるのに違ひ無いと解し、「や、ありがたう...
太宰治 「お伽草紙」
...ぞくぞく可笑(おか)しくて...
太宰治 「乞食学生」
...怕(こわ)くて脊筋から水でもかけられたようにぞくぞくして来たので...
田中貢太郎 「海坊主」
...背中がぞくぞくするほどだつたから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...体がぞくぞくして来て為方(しかた)がなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...ぞくぞくすると云ふ里子の心理は...
林芙美子 「瀑布」
...温度が急に下り始めたらしく首筋がぞくぞくとして来た...
横光利一 「旅愁」
...ぞくぞく郷へ帰ってきて仕官を願い出てくるものが絶えなかった...
吉川英治 「三国志」
...谷にみちていたほかの軍勢もぞくぞく地下の蟻道(ありみち)をつづいて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...ぞくぞく見られ出していた...
吉川英治 「私本太平記」
...朝廷に人なく軍威なきにも似る」「それはすぐ在京武者に弱味をおもわせ、いたずらに去就(きょしゅう)を迷わせる悪結果をよぶ」「すでに、足利の叛旗とみるや、諸家の武門を脱走して、ぞくぞく、鎌倉さして行く兵も少なくないとか」「いや、それは憂えるほどなことでもない...
吉川英治 「私本太平記」
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