...簇々(ぞくぞく)とうす赤い花を攅(あつ)めている...
芥川龍之介 「路上」
...雨は膚(はだ)まで沁(し)み徹(とお)ってぞくぞく寒かった...
有島武郎 「カインの末裔」
...――倉橋君は案外顔がきかんのですな」「……?」「倉橋君の顔でぞくぞく集まってくるかと思っていた」朝野も私同様...
高見順 「如何なる星の下に」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...――えらい失礼やけど、もしまたあんたはんがお小遣いでもお入用どしたら私の手を経て姉さんの方からどうともしますよって、そのこともちょっというといてくれ言うてはりました」私は、それをじいっと聞いていて、越前屋の主人の口から静かに吐き出す温かい息が軟(やわら)かに耳朶(みみたぶ)を撫(な)でるように触れるごとに、それが彼女自身の温かい口から洩れてくる優しい柔かい息のように感じられて、身体が、まるで甘い恋の電流に触れたように、ぞくぞくとした...
近松秋江 「霜凍る宵」
...背筋がぞくぞく寒くなった...
豊島与志雄 「二つの途」
...天下の勇士術者がぞくぞくとして江戸にあつまったことはいうまでもありません...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...あたしはぞくぞく怖(こわ)がった...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...わかるのは君だけだろうという詰問状がぞくぞくと来た...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...どこにかくれていたのか、方々の島のかげ、岩の向うから、ぞくぞくと、戦隊が姿をあらわして来る...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...にわかに不安がぞくぞくと押し寄せて...
松濤明 「春の遠山入り」
...さがすと證據もぞくぞくと出てゐる...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...ぞくぞく陽気な婦人労働者が入って来た...
宮本百合子 「「インガ」」
...いま自分がうれしくってぞくぞくしているということを...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...数艘の小船(サンパン)に分乗して昨夜(ゆうべ)出掛けた下級船員の大部分が日本娼婦に見送られ乍(なが)ら続続(ぞくぞく)帰つて来る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ぞくぞく見られ出していた...
吉川英治 「私本太平記」
...ぞくぞく陣へ投(とう)じて来る...
吉川英治 「私本太平記」
...わけてことしは、大々的な元宵節になる見込みということが、四隣の州や県にも響いていたので、各地方の商人は、はや、ぞくぞくと、北京一都に雲集してくる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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