...簇々(ぞくぞく)とうす紫の花を綴っていた...
芥川龍之介 「路上」
...頭の中がシーンと冷え通って冴(さ)えきった寒さがぞくぞくと四肢(し)を震わした...
有島武郎 「或る女」
...全身の毛穴がぞくぞくしてくる...
海野十三 「四次元漂流」
...ぞくぞく嬉しいのだ...
太宰治 「乞食学生」
...伯父さんは恐ろしくって体がまたぞくぞくしだしたが...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...私にはぞくぞくとして待たれた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...視えない世界の光が僕のなかに墜ちてくるのを思つてぞくぞくしてゐた...
原民喜 「魔のひととき」
...ぞくぞくして震いつきたくなるようなやつだぜ! 髭の生えた*8ブルダスタヤで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ぞくぞくっとした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...第三十五章暗闇に立ちつくす一団の誰もがぞくぞく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ぞくぞくしながらガードンは次の展開を考えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ぞくぞくっとしたのは新鮮でうまい空気の柱塊(ちゅうかい)がどっと真空地帯を満たした時だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...私はここを圓朝全怪談中の圧巻だとさえおもうのである(ことにこの場面は速記で読んでもぞくぞくと迫ってくる肌寒さがある)...
正岡容 「我が圓朝研究」
...いま自分がうれしくってぞくぞくしているということを...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...船からぞくぞくあがったらどうなる...
山本周五郎 「さぶ」
...身体がぞくぞくするのであるが...
横光利一 「馬車」
...仮縫を身に合せ旁(かた/″\)巴里(パリイ)見物に続続(ぞくぞく)遣つて来ると云ふ段取(だんどり)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ぞくぞく碓氷(うすい)峠を南へくだっているという...
吉川英治 「私本太平記」
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